久しぶりに実家へ帰ったら、廊下の電球が切れたまま。親に聞くと「高いところだから替えられない」「暗いけど、まだ何とかなるから」と言われる。こんな場面、意外と困りますよね。
自分が近くに住んでいればすぐに交換できますが、仕事や家庭の都合で頻繁には帰れないこともあります。かといって、親に脚立へ上ってもらうのは心配です。
結論からいうと、親が無理をして交換する必要はありません。 家族が帰省したときに対応する方法もありますし、電器店や生活支援サービスなどに頼む選択肢もあります。
大切なのは、切れた電球を交換することだけでなく、暗い場所をそのままにしないこと。そして、次に切れたときも困らない方法を考えておくことです。
親に電球を交換してもらうのは、ちょっと待って
電球交換くらい、自分でできるだろう。そう思うかもしれませんが、年齢を重ねると、以前は問題なくできていた作業が負担になることがあります。
特に注意したいのが、天井の照明や階段、廊下の高い位置にある電球です。
脚立に上ると、足元が不安定になります。片手で体を支えながら、もう片方の手で電球を回す作業も簡単ではありません。足腰の衰えや視力の低下がある場合、転倒につながるおそれがあります。
「自分でできるから大丈夫」と親が言っていても、以前と同じように作業できるとは限りません。
まずは、どこの照明が切れているのかを確認しましょう。特に、夜にトイレへ行くときの廊下や階段、玄関などは、暗いままにしないことが大切です。
すぐに交換できない場合は、足元を照らす置き型ライトなどで一時的に明るさを確保する方法もあります。ただし、通路にコードを這わせるとつまずく原因になるため、設置場所には注意してください。

電球交換は誰に頼めばいい?3つの方法
親が自分で交換するのが難しい場合、選択肢は大きく3つあります。
1.家族が帰省したときに交換する
次の帰省が近く、交換する場所も安全に手が届く範囲なら、家族が対応する方法があります。
ただし、電球が高い位置にある場合や、重い照明器具を外す必要がある場合は無理をしないでください。家族だからといって、危険な作業を引き受ける必要はありません。
帰省前に、親に照明の写真を撮ってもらうと準備しやすくなります。電球の形や型番、照明器具の種類が分かれば、交換用の電球を用意できる場合もあります。
2.近くの電器店に相談する
電球を買うだけでなく、交換作業もお願いできるか、近くの電器店に相談してみましょう。
お店によっては出張交換に対応しています。ただし、電球1個だけでも来てもらえるか、出張費や作業料金がいくらかかるかは店舗によって異なります。
電話するときは、次のように伝えると話が早くなります。
「高齢の親が一人で暮らしています。天井の電球が切れたのですが、自分では交換できません。電球の用意から交換までお願いできますか?」
あわせて、出張費、電球代、作業料金の合計を確認しましょう。電球交換だけのつもりでも、照明器具そのものの交換が必要になる場合があります。
3.生活支援サービスや便利屋に頼む
電器店で対応してもらえない場合は、地域の生活支援サービスや便利屋に相談する方法もあります。
電球交換のほか、家具の移動やちょっとした家事などをまとめて頼めるサービスもあります。ただし、対応できる作業や料金は事業者ごとに違います。
また、配線の変更や照明器具の取り付け工事など、電気工事士の資格が必要な作業もあります。単純な電球交換と器具の工事は別物です。工事が必要な場合は、資格を持つ専門業者に依頼してください。
「こんな小さなことで頼んでいいのかな」と遠慮する必要はありません。親が安全に暮らすために必要な作業なら、頼むことも立派な対策です。
せっかく交換するなら、LEDに替えたほうがいい?
長年使っている照明なら、今回の交換をきっかけにLEDへの切り替えを検討してもよいでしょう。
LED照明は、従来の蛍光灯などと比べて消費電力を抑えられる製品が多く、ランプの寿命も長い傾向があります。交換の手間を減らしたい家庭にとって、検討する価値はあります。
ただし、ここで注意したいのが、電球だけをLEDに替えれば、必ず使えるわけではないという点です。
照明器具の種類や口金、対応するランプなどによって、取り付けられる製品は異なります。合わない製品を無理に取り付けるのは避けてください。
また、天井に直接取り付けられている照明器具や、配線工事が必要なタイプは、自分で交換できない場合があります。
購入する前に、照明器具の型番や現在使っているランプの表示を確認し、分からなければ電器店や専門業者に相談しましょう。
親の家では、明るさや省エネ性能だけでなく、使いやすさも大切です。リモコンの操作が複雑すぎないか、壁のスイッチで今までどおり点灯できるかなども確認しておくと安心です。
電球が切れたときに、家族が確認しておきたいこと
一度交換して終わりにするのではなく、次に同じことが起きたときに困らないよう、帰省時に少し確認しておくと役立ちます。
まず、どの場所の電球が切れやすいのかを確認しましょう。廊下や階段、トイレなど、毎日使う場所の照明は優先して点検したいところです。
次に、照明器具が古くなっていないかも確認します。点灯しにくい、異常にちらつく、焦げたようなにおいがするなどの異常がある場合は、単なる電球切れと決めつけず、使用を中止して専門業者に相談してください。
そして、親が自分で交換できない場所を把握しておきます。家族が対応するのか、近所の電器店に頼むのか、あらかじめ決めておけば、いざというときに慌てずに済みます。
もし、電球交換だけでなく、電池交換や家具の移動、ちょっとした修理も難しくなってきたなら、親の暮らし全体で「自分でできること」と「人に頼んだほうが安全なこと」を分けて考えてもよい時期かもしれません。
「電球くらい」で済ませず、頼れる先を決めておこう
親が電球を交換できなくなったと聞くと、「そんなことまでできなくなったのか」と驚くかもしれません。
でも、親にとっては、できなくなったことを子どもに伝えるのも、案外気が引けるものです。「まだ大丈夫」「暗くても困らない」と言って、我慢していることもあるでしょう。
だからこそ、無理に自分でやってもらうのではなく、安全に交換できる方法を一緒に考えてみてください。
家族が帰省したときに対応する。近くの電器店に相談する。必要なら生活支援サービスを利用する。どれが正解というわけではありません。親の状態や住んでいる地域、費用に合わせて選べば大丈夫です。
電球が切れたことは、実家の暮らしを見直すきっかけにもなります。次に帰省したときは、廊下や階段、トイレなどの照明も、少しだけ気にかけてみてください。



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