人気ダークファンタジー作品『メイドインアビス』が、ついに「劇場シリーズアニメ」として新たな展開を迎えることが発表されました。
第一弾となる『【第1部】メイドインアビス 目覚める神秘』は、2026年に劇場公開される予定です。
これまでTVアニメと劇場版で紡がれてきた“アビスの深淵”が、今後は劇場を舞台にシリーズ作品として展開されていくことになります。
「深き魂の黎明」から「目覚める神秘」へ――シリーズの正統続編
『メイドインアビス』は、つくしあきひと氏による同名漫画を原作としたアニメ作品で、2017年にTVアニメ第1期が放送され、多くの視聴者を魅了しました。
その後、2020年には劇場版『深き魂の黎明』が公開され、2022年にはTVアニメ第2期『烈日の黄金郷』が放送されるなど、着実に物語を深めてきました。
今回の劇場シリーズアニメ化は、そうした流れを継ぐ「正式な続編」として位置付けられています。
【第1部】と銘打たれた『目覚める神秘』の発表により、今後は複数の劇場版作品を通じて『メイドインアビス』の物語が展開されていくことが明らかになりました。
アニメーション制作は、これまでと同じくキネマシトラスが担当。
『盾の勇者の成り上がり』『わたしの幸せな結婚』など、高品質なアニメーションを手がけてきた同スタジオが、引き続き独特の世界観と緻密な演出で作品を彩ります。
新キャラクター「テパステ」「クラヴァリ」も登場
公開されたティザービジュアルには、探窟家たちの憩いの場である酒場「滑落亭」にて、新たなキャラクター「テパステ」と「クラヴァリ」が描かれています。
これまでとはまた異なる登場人物たちが、アビスの謎にどう関わってくるのか、ファンにとっては非常に気になる要素と言えるでしょう。
物語の舞台となる大穴「アビス」は、未知と絶望が交錯する特異な場所であり、階層が深まるごとに人智を超えた事象が展開されます。
次なる物語がどの深層を描くのか、登場キャラクターとともにどんな感情の起伏が待ち受けるのか、期待が高まります。
フィルムコンサート開催決定、Kevin Penkinが自ら指揮
劇場シリーズアニメ化を記念し、作品初となるフィルムコンサートの開催も発表されました。
『メイドインアビス』の音楽を一貫して手がけてきた作曲家Kevin Penkin氏が自ら指揮を務め、アニメ映像とともにオーケストラによる生演奏が披露されます。
同コンサートには、劇伴でボーカルを務めた斎藤洸氏が出演し、生歌唱も予定されています。
また、主題歌アーティストであるKIHOW(MYTH & ROID)も参加し、この日限りの特別アレンジによるパフォーマンスが披露されるとのこと。
加えて、メインキャストの富田美憂(リコ役)、伊瀬茉莉也(レグ役)、井澤詩織(ナナチ役)も登壇予定。
音楽と映像、そしてキャストの熱量が融合した一夜限りのイベントとなることは間違いありません。
ボンドルド特化のポップアップストアも展開予定
さらなる企画として、ファン待望の「ボンドルド」にフィーチャーしたポップアップストアの開催も告知されました。
冷酷かつ愛に満ちた複雑な人物像で知られるボンドルドが主役のグッズ展開はシリーズ初。
彼をモチーフにした香水やルームフレグランス企画も進行中とのことで、ファン心理を深くくすぐる内容です。
ビジュアルには原作者・つくしあきひと氏による新規描き下ろしイラストが使用されており、今後は竹書房STORE公式X(旧Twitter)アカウントにて詳細が順次発表されていく予定です。
累計発行部数2200万部突破、さらなる躍進へ
原作漫画『メイドインアビス』は、累計発行部数2200万部を突破しており、すでに国内外で高い評価と人気を誇るシリーズです。
可愛らしいキャラクターデザインと、徹底的に描かれる過酷で容赦ない世界観とのギャップが特徴で、読者や視聴者の心を深く揺さぶる内容が多くの支持を集めています。
劇場シリーズアニメという新たな形で物語が紡がれていくことは、ファンにとって喜ばしい展開であると同時に、今後ますます注目を集めるであろうコンテンツとしての進化でもあります。
まとめ:アビスの“次なる深層”へ──新章の幕開け
2026年に公開予定の『メイドインアビス 目覚める神秘』は、単なる続編ではなく、“劇場シリーズ”という新たな挑戦の第一歩となります。
美しくも残酷な「アビス」の世界は、これまで以上に緻密に、そして壮大に描かれていくことでしょう。
新キャラクターの登場、音楽イベント、グッズ展開と、様々な側面から物語を盛り上げる今回の劇場シリーズ化は、『メイドインアビス』が次なるステージへと進む決定的な一歩です。
アニメファン、原作ファン、そしてこれからアビスを知るであろう新たな視聴者たちにとって、2026年は特別な年となりそうです。
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