「iPhoneやAndroidがもっと自由になる」って本当?
近年、「スマホ新法」という言葉をニュースで見かける機会が増えています。ただ、
「名前は聞いたことあるけど、正直よく分からない」
「自分たちのスマホ生活に何が関係あるの?」
と感じている若者も多いのではないでしょうか。
この記事では、スマホ新法とは何か、なぜ作られたのか、私たちの生活がどう変わるのかを、できるだけ分かりやすく解説していきます。
スマホ新法って何?一言でいうと
スマホ新法とは、巨大IT企業(GAFAなど)がスマホ市場を独占しすぎないようにするための法律です。
正式には
「スマートフォンにおける特定ソフトウェアの競争促進法」
という名前で、2024年に成立しました。
ポイントはとてもシンプルで、
「特定の会社が“自分のルール”を押し付けすぎないようにしよう」
という考え方です。
なぜスマホ新法が必要になったの?
スマホは今や「生活インフラ」
スマホは、
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連絡
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SNS
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決済
-
動画視聴
-
ゲーム
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勉強
など、生活のほぼすべてに関わっています。
つまり、スマホのルール=社会のルールに近い存在になりました。
問題視されたのは「一部企業の強すぎる支配」
特に問題になったのが、次のような点です。
① アプリの配布方法が限定されている
-
iPhone → App Store以外から基本的にアプリを入れられない
-
Appleの審査に通らないと公開できない
② 手数料が高い
-
アプリ内課金の売上から最大30%を運営会社が取る
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開発者や利用者に不利では?という声
③ 自社サービスを優遇しやすい
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検索
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ブラウザ
-
決済
などで「自社製アプリが有利になる設計」になりがち
こうした状況に対し、
「競争が起きにくい」
「新しいサービスが育ちにくい」
という問題が指摘されてきました。
スマホ新法の主な内容をわかりやすく
① アプリストアの自由度が広がる可能性
これまで
-
iPhone=App Store一択
でしたが、今後は
-
別のアプリストア
-
公式以外の配布方法
が認められる方向に進む可能性があります。
これは、
「ゲーム機のダウンロードストアが1社だけ」状態からの脱却
とも言えます。
② 手数料の透明化・是正
アプリ課金で取られる手数料について、
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どんな理由で
-
どのくらい取っているのか
を明確にすることが求められます。
結果として、
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課金額が安くなる
-
開発者が増える
可能性もあります。
③ 初期設定の「強制」を減らす
例えば、
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最初から入っているブラウザ
-
検索アプリ
を自由に選びやすくする仕組みが求められます。
「気づいたら全部同じ会社のサービスを使っていた」
という状況を防ぐ狙いがあります。
若者のスマホ生活はどう変わる?
✔ アプリの選択肢が増える
-
新しいSNS
-
新しい動画アプリ
-
新しいゲーム配信サービス
が登場しやすくなります。
✔ 課金が安くなる可能性
特に
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ゲーム課金
-
サブスク
を多く使う人にとっては、
料金が下がる or 特典が増える
可能性があります。
✔ クリエイターが活動しやすくなる
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個人開発者
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インディーゲーム
-
小規模スタートアップ
が参入しやすくなり、
「バズる新サービス」が生まれやすくなると期待されています。
注意点もある
もちろん、良いことばかりではありません。
・セキュリティ面の不安
アプリの自由化が進むと、
-
ウイルス
-
詐欺アプリ
のリスクも高まります。
・自己責任が増える
「どのアプリを入れるか」を
自分で見極める力が必要になります。
海外でも同じ流れが進んでいる
実はこの動き、日本だけではありません。
-
EU(ヨーロッパ)
-
アメリカ
でも、巨大IT企業への規制は強まっています。
つまりスマホ新法は、
世界的な流れの一部でもあるのです。
まとめ|スマホ新法は「自由」と「自己判断」の時代へ
スマホ新法によって、私たちのスマホは
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選択肢が増える
-
価格が見直される
-
新しいサービスが生まれる
一方で、
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安全かどうか
-
信頼できるか
を自分で判断する力も求められるようになります。
これからのスマホは、
「決められた使い方をする道具」から
「自分で選ぶツール」へ
変わっていくのかもしれません。

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