人気アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズの新作短編アニメーションが制作されることが発表されました。作品は、2026年2月21日から23日に横浜アリーナで開催される大型イベント
「EVANGELION:30+;30th ANNIVERSARY OF EVANGELION(エヴァフェス)」
にて、会場限定映像として上映されます。
今回の短編は約13分で、企画・脚本・総監修を庵野秀明氏が担当。監督は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で作画監督を務めた浅野直之氏が務めます。
■ 新作短編アニメの概要
新作短編の正式タイトルは
「エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行」。
物語や登場キャラクターなどの詳細は現時点では明かされていませんが、これまでシリーズ制作に関わってきた
鶴巻和哉氏、樋口真嗣氏、轟木一騎氏
も監修として名を連ねています。
上映はエヴァフェス会場内に設置される、
横18メートル・縦15メートルの大型LEDスクリーンで行われ、
1日1回のみ、3日間限定という非常に貴重な機会となります。
■ 視聴方法とチケット情報
新作短編アニメを視聴するには、
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「STAGE AREA Ticket(ステージエリアチケット)」
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もしくは「ALL AREA Pass(全エリア入場券)」
が必要で、追加料金は不要です。
ただし、「ALL AREA Pass」はすでに全日程完売しています。
■ 改めて振り返る『エヴァンゲリオン』シリーズの歩み
● 『新世紀エヴァンゲリオン』(1995〜1996年)
物語の始まりは、1995年放送のテレビアニメ
『新世紀エヴァンゲリオン』です。
未知の敵性生命体「使徒」が襲来する世界を舞台に、
人類が対抗する唯一の兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった少年少女たちの葛藤と成長、そして人類の運命を描きました。
ロボットアニメの枠を超えた心理描写や宗教的・哲学的モチーフが社会現象となり、アニメ史に残る作品となりました。
● 劇場版『DEATH & REBIRTH』/『Air/まごころを、君に』
テレビ版の再構成と新規映像を加えた劇場版が公開され、
物語はより抽象的かつ衝撃的な結末へと進み、賛否を巻き起こしました。
● 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ(2007〜)
2007年からは、物語を再構築した
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが始動。
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『:序』
テレビ版をベースにしつつ、新たな世界観を提示 -
『:破』
大きく物語が分岐し、新キャラクターも登場 -
『:Q』
時間が大きく飛び、謎と混乱が深まる展開
と、旧シリーズを知るファンを驚かせる構成が話題となりました。
● 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021年)
シリーズの完結編として公開された
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、
エヴァンゲリオンという物語にひとつの「終止符」を打つ作品となりました。
興行収入はシリーズ初の100億円突破を記録し、
長年のファンからも大きな反響を呼びました。
■ 完結後に描かれる「新作短編」の意味
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で物語は完結したとされていましたが、今回の短編アニメ制作は、「続編」ではなく「記念作品」という位置づけです。
30周年という節目に、
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エヴァが残したもの
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エヴァを支えたクリエイターたち
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ファンとの時間
を振り返りながら、新たな映像体験を提示する企画だと考えられます。
■ まとめ|エヴァは「終わっても、終わらない」
今回発表された新作短編アニメは、
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庵野秀明氏が再び総監修
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エヴァ放送30周年を記念
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会場限定・1日1回のみ上映
という特別な位置づけの作品です。
物語としてのエヴァは完結しましたが、
文化としての『エヴァンゲリオン』は今も進化を続けていることを示す象徴的な発表と言えるでしょう。

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