2026年1月13日、韓国が再び震えた日
本日、ソウル中央地裁で衝撃的な言葉が響きました。「被告人、尹錫悦に死刑を求める」。 一国の元大統領に対して、検察(特別検察官)が「死刑」を突きつけるという、現代の民主主義国家では考えられない事態が起きています。
「不祥事や汚職はよく聞くけど、死刑を求められるほどの罪って一体何?」と。
本記事では、死刑求刑に至るまでの背景を解説していきます。
【事実】尹錫悦が犯した「内乱首謀罪」とは?
彼が問われている最大の罪は「内乱首謀罪」です。これは単なる政治の失敗ではなく、「国の秩序を暴力的に破壊しようとした」という、国家に対する裏切りを意味します。
発端は、2024年12月3日の夜。尹大統領(当時)が突如として「非常戒厳」を宣言したことです。
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深夜のクーデター: 軍の特殊部隊を国会に突入させ、国会議員たちの活動を力ずくで止めようとしました。
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憲法無視: 戦争や事変が起きていないにもかかわらず、自分の政権を批判する野党を黙らせるために軍を動かしたことが「違憲かつ違法」と判断されました。
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わずか6時間の暴挙: 国民と国会の猛反発により、宣言はわずか6時間で解除されましたが、この「軍を使って国を私物化しようとした行為」が、韓国刑法で最も重い内乱罪に該当したのです。
誰も書かない「なぜ彼はあんな無茶をしたのか」
ニュースでは「独裁的だった」と片付けられがちですが、背景には彼が追い詰められていたという実情があります。 当時の尹政権は、支持率が10%台まで落ち込み、さらには妻である金建希(キム・ゴンヒ)夫人のスキャンダルを野党から激しく追及されていました。
「このままでは弾劾(クビ)される。それならいっそ、軍の力でリセットしてしまえ」。 そんな、あまりにも短絡的で孤独な決断が、この大惨事を引き起こしました。側近ですら詳細を知らされていなかったという、「孤独な独裁者の自爆」だったのがこの事件の不気味なところです。
過去の「全斗煥」と同じ?死刑求刑の重み
今回、検察が死刑を持ち出したのは、1996年の事例を意識しているからです。かつて軍事クーデターを起こした全斗煥元大統領も同じ罪で死刑を求刑されました(後に減刑)。 韓国には「一度決めたら徹底的にやる」という国民情緒がありますが、法廷がこの「死刑」という求刑をどう判断するのか、世界中が固唾を呑んで見守っています。
結びに:2026年、韓国民主主義の「答え合わせ」
「ユン・ソクヨルは何をした?」という問いの答えは、「自分の権力を守るために、国民から預かった軍隊を、国民に向けてしまった」ということです。
2026年の今、韓国は「二度とこんなリーダーを出さない」という強い意志を持ってこの裁判を進めています。2月に出される判決が、単なる一人の政治家の処罰に終わるのか、それとも韓国の歴史を塗り替える一歩になるのか。私たちは今、歴史の教科書に載るような瞬間に立ち会っています。

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