3COINSのタブレットが話題に なぜ「特級呪物」とまで言われたのか

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生活雑貨ブランドとして知られる「3COINS(スリーコインズ)」が発売したタブレット端末が、思わぬ形で注目を集めています。
SNS上ではこの新商品について、「特級呪物」「封印した方がいい」など、強烈な言葉が並び、一種のネットミームのような広がりを見せています。

一体なぜ、雑貨ブランドのタブレットがここまで過激な表現で語られるようになったのでしょうか。



3COINSが発売した“想定外”の商品

3COINSは、330円を中心とした価格帯の生活雑貨やインテリア用品で知られるブランドです。
その3COINSが今回発売したのは、10.1インチのAndroidタブレット。価格は約1万6000円台と、タブレットとしてはかなり低価格に設定されています。

主な仕様は、動画視聴やネット閲覧などの基本的な用途を想定したエントリーモデル。
OSには軽量化されたAndroid(Go Edition)が採用され、メモリや処理性能も必要最低限に抑えられています。

この「雑貨屋がタブレットを売る」「しかも安い」という意外性が、まず大きな話題となりました。

「特級呪物」という言葉が生まれた背景

SNSや掲示板で使われている「特級呪物」という表現は、もちろん実際に危険な商品という意味ではありません。
アニメや漫画由来の言い回しを使った、誇張されたネットスラングです。

では、なぜそこまで強い言葉が使われるようになったのでしょうか。

理由のひとつは、価格と期待値のギャップです。
1万円台という価格を見て、「普通に使えるタブレット」を想像して購入すると、動作のもたつきや性能の限界に戸惑う可能性があります。

その結果、
「覚悟のない人が触ると後悔する」
「用途を理解していないと呪われる」
といった、半ば冗談交じりの表現が広がっていきました。

スペック不足=悪なのか

ネット上では、「動作が遅い」「スペックが低い」といった指摘も多く見られます。
ただし、それらは事実である一方、想定された使い方を外れた評価でもあります。

このタブレットは、
・高性能ゲーム
・動画編集
・マルチタスク作業

といった用途には向いていません。
しかし、
・動画配信サービスの視聴
・電子書籍
・子どもの学習用
・家でのサブ端末

といった用途であれば、「値段なりに十分」という声も少なくありません。

つまり「特級呪物」と言われる背景には、製品そのものよりも、購入者側の期待のズレが大きく影響しているといえます。

雑貨ブランドへの先入観も影響か

もうひとつ見逃せないのが、3COINSというブランドイメージです。
これまでキッチン用品や収納グッズを扱ってきたブランドが、いきなりタブレットを発売したことで、

「本当に大丈夫なのか」
「家電メーカーじゃないのに」

といった不安や疑念が先行しました。

この違和感が、ネット上ではネタとして消費され、
「触れてはいけないもの」
「封印解除=購入」
といった言葉遊びに発展していった側面もあります。

冷静に見ると“選ぶ人を選ぶ端末”

実際のところ、このタブレットは万人向けの商品ではありません。
性能を求める人や、メイン端末として使いたい人にとっては、物足りなさを感じる可能性が高いでしょう。

一方で、用途を限定し、「安く済ませたい」「最低限でいい」という人にとっては、選択肢のひとつになり得ます。

ネットで言われる「特級呪物」という言葉は、
注意喚起とユーモアが混ざった評価とも受け取れます。

話題性が生んだもうひとつの注目

皮肉なことに、この強烈な呼び名によって、3COINSのタブレットは多くの人の目に触れることになりました。
賛否両論が飛び交う中で、「どんなものなのか気になる」と興味を持った人も少なくないようです。

雑貨ブランドが挑戦した低価格タブレット。
それが「特級呪物」と呼ばれるまでに至った背景には、価格、性能、ブランドイメージ、そしてネット文化が複雑に絡み合っていました。

評価が極端に分かれる今だからこそ、自分の用途に合うかどうかを冷静に見極めることが求められそうです。

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