当直中に「賭けトランプ」 神奈川県警の警察官6人が書類送検

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2025年8月、神奈川県警でまたしても不祥事が発覚しました。

今回は、津久井警察署に勤務する現職の警察官6人が、勤務中に金銭を賭けたトランプ遊び、いわゆる「賭けトランプ」をしていたとして、賭博の疑いで書類送検されるという前代未聞の出来事です。

公務員、特に県民の安全と秩序を守るべき立場にある警察官の不適切な行為に、ネット上では「ありえない」「市民を取り締まる資格がない」といった怒りや不安の声が多数寄せられています。

今回は、この事件の詳細、背景、そして警察組織の抱える構造的な課題まで、徹底的に解説していきます。



■ 書類送検されたのは誰? どこで? 何をした?

神奈川県警の発表によると、書類送検されたのは津久井警察署地域課に所属する男性巡査部長(40代)ら6人

いずれも現職の警察官であり、警察署内での勤務中、金銭を賭けたトランプを行っていたとされています。

・時期と場所

  • 2023年秋から2024年春ごろまでの間

  • 津久井警察署内の仮眠室や休憩室

  • 主に当直勤務中

・賭けの内容

  • 金額は数百円から数千円程度だったと見られていますが、明確に金銭のやり取りがあったことで「賭博罪」に該当

警察官らは、賭け事をしていた事実を認めており、県警の内部調査の結果を受けて、2025年8月上旬に書類送検されたとのことです。

■ 賭博罪とは? 警察官がなぜ問題なのか

・「ちょっとした遊び」で済まされない理由

刑法185条では、「金銭その他財産上の利益を賭けて勝敗を争う行為」を賭博として禁じています。

例外として「一時の娯楽に供する物を賭けた場合」など軽微なものは除外されますが、今回のケースは、現職警察官が勤務中に、金銭を賭けていたという点で重大とされています。

さらに、当事者は違法行為を取り締まる立場の人間。たとえ数百円程度でも、「法を守るべき側が法を犯す」という構図は、社会的信頼を大きく損なうものです。

■ 神奈川県警、繰り返される不祥事

実は、神奈川県警は近年、不祥事が相次いでいることで注目されています。例えば…

  • 2022年:交通違反のもみ消し行為が発覚し、警察署長が辞職

  • 2023年:証拠品の現金紛失事件

  • 2024年:女性警察官へのセクハラ隠蔽問題

このように、「組織としてのモラル低下」が指摘されるなかでの今回の賭博事件。

市民からは「氷山の一角では?」「内部統制は機能しているのか?」といった疑念が噴出しています。

■ 警察内部からも批判の声

内部の警察関係者によると、津久井署では「当直勤務中の緩さ」が以前から問題視されていたとの証言もあります。

  • 「当直中の緊張感が足りない」

  • 「夜間帯はほぼ自由時間のような雰囲気だった」

  • 「監督者のチェックも甘かった」

といった実態が明らかになっており、今回の事件は一部の個人の問題ではなく、組織全体の緩みの結果とも言える状況です。

■ 一般市民からの反応「信じられない」「処分が甘すぎる」

SNSやネット掲示板などでは、市民の間から次のような声が上がっています。

  • 「パチンコ屋にいるおじさんと変わらない」

  • 「公務員が仕事中に賭博ってクビじゃないの?」

  • 「他人に法律を守れって言う立場の人間がこれ?」

  • 「書類送検だけで済むの?」

特に注目されているのは、「書類送検で済むのか? 懲戒免職にならないのか?」という点。

神奈川県警は「処分については今後判断する」としていますが、世論からはより厳格な対応を求める声が多数あがっています。

■ なぜこのような事件が起きたのか? 背景にある“警察の闇”

警察官の不祥事の背景には、次のような構造的な問題があると指摘されています。

  • 人手不足による過重労働と慢性的なストレス

  • 体育会系文化が残る、上下関係の強い職場風土

  • 閉鎖性の高い組織で、内部通報が機能しにくい

  • **地域署の“身内感覚”**が強く、規律が緩みやすい

今回のように、少人数の警察署での夜間勤務中は「監視の目が行き届かない」ことも多く、同僚同士の甘えや馴れ合いが不祥事を引き起こす土壌になっていると考えられます。

■ 今後の見通しと警察への信頼回復のカギ

今回の事件を受け、神奈川県警は以下のような対応を検討していると報じられています。

  • 管理職による当直体制の見直し

  • 監視カメラの設置による業務状況の可視化

  • 賭博行為の再発防止に向けた教育強化

しかし、根本的には、「内部でのチェック体制が機能しているか」「通報できる空気があるか」が重要です。

警察は市民から絶大な信頼を前提に成り立つ組織です。

その信頼が揺らげば、市民の安心安全が根底から揺らぐことになります。

■ まとめ:警察という“聖域”にこそ、厳しい目を

今回の賭けトランプ事件は、単なる一過性の不祥事ではありません。

「職場の空気が緩んでいた」「少額の遊び感覚だった」などという言い訳は、警察官という立場では通用しません。

むしろ、“誰よりも法を守るべき者が、法を破った”という事実が、多くの市民に強い衝撃と不信感を与えました。

神奈川県警が今後、どのような対応を見せるのか、そして警察組織全体が信頼を回復できるのか。しっかりと見届ける必要があります。

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