親が退院することになり、ほっとしたのも束の間。家に戻ってからの食事をどうするか、頭を悩ませていませんか?
仕事が終わってから実家に寄って夕食を用意する。休日におかずを作り置きする。買い物や洗い物まで引き受ける。最初は何とかできても、毎日続くとなると家族の負担は小さくありません。
だからといって、親の食事をおろそかにしたいわけではないですよね。退院後の生活を支えるには、家族がすべて手作りする以外の方法も考えておくことが大切です。
この記事では、退院後の食事を無理なく準備する方法、親に合う宅配食の選び方、そして家族の負担を減らすために検討したいサービスを紹介します。
退院後の食事は、家族が全部作る必要なし!
退院後は、病院にいたときと生活環境が変わります。親が自分で買い物に行けなかったり、長時間台所に立つのが難しかったりすることもあるでしょう。
一方、家族にも仕事や子育て、自分の生活があります。毎日実家に通って食事を作ることを前提にすると、時間も体力も足りなくなってしまうかもしれません。
まずは、退院後に必要な食事の準備を、次のように分けて考えてみましょう。
- 自分で用意できるもの:飲み物、すぐに食べられる食品など
- 家族がまとめて準備できるもの:冷凍できるおかず、日持ちする食品など
- 外部サービスに任せられるもの:宅配弁当や配食サービスなど
すべてを一つの方法で解決しようとしなくても大丈夫です。朝食は自分で用意してもらい、昼食は宅配食、夕食は家族が作り置きしたものを食べてもらうなど、組み合わせる方法もあります。
ただし、退院時に食事の制限や注意事項を伝えられている場合は、それを優先してください。塩分やたんぱく質などの制限がある場合、一般的な宅配弁当が適しているとは限りません。必要に応じて医師や管理栄養士に確認しましょう。
親がどこまで自分で食事を用意できるか
宅配食を検討する前に、親が自宅でどのように食事を準備できるか確認しておくと、必要な支援が見えてきます。
例えば、電子レンジで温めることはできるけれど、包丁を使った調理や鍋を運ぶことは難しい。買い物には行けないけれど、届いた弁当を食べることはできる。こうした状況なら、調理済みの宅配食が選択肢になります。
一方で、電子レンジの操作が難しい、食事をテーブルまで運ぶことができない、食べ物を飲み込みにくいといった場合は、弁当を届けるだけでは十分ではない可能性があります。
親の状態に合わせて、食事の準備だけでなく、受け取りや温め、食べるところまでどんな手助けが必要か考えましょう。
家族が毎日確認するのが難しいなら、地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談する方法もあります。食事の準備が難しいことを具体的に伝え、利用できる支援を確認してみてください。
宅配食は料金だけで決めない
宅配食は、家族が毎回料理を作らなくても食事を用意できる点がメリットです。ただし、サービスによって食事の内容や配送方法、料金、利用条件が異なります。
選ぶときは、次の点を確認しましょう。
まず、親が自分で温めて食べられるか。冷凍タイプなら冷凍庫に十分な空きがあるかも確認が必要です。まとめて届くサービスは便利ですが、保管できなければ使いにくくなります。
次に、食事の内容が親の状態に合っているか。退院後に食事制限がある場合は、一般的な弁当を自己判断で選ぶのではなく、医師や管理栄養士に相談してください。噛む力や飲み込む力に不安がある場合も、通常の食事でよいか確認が必要です。
そして、料金と注文単位です。1食あたりの価格だけでなく、何食セットから注文できるか、送料がかかるか、冷凍庫に何食分を保管できるかまで考えると、実際の使い勝手を判断しやすくなります。
食事の準備を減らしたいなら、ウェルネスダイニングも選択肢
退院後の食事を用意する負担を減らしたいとき、検討候補の一つになるのが、管理栄養士監修の宅配食を提供する「ウェルネスダイニング」です。
食事制限や食生活が気になる人向けの「気配り宅配食」などがあり、冷凍で届く商品を利用できます。家族が毎回おかずを作る代わりに、必要な食事をストックしておく使い方も考えられます。
ただし、ウェルネスダイニングの商品を選べば、退院後の食事の問題がすべて解決するわけではありません。親が自分で温められるか、冷凍庫に保管できるか、医師から指示された食事内容に合っているかを確認してから検討しましょう。
最初から大量に注文せず、保管場所と食べ方を確認する
大量注文してしまい、冷蔵庫がパンクしたり賞味期限切れとなってしまう例は少なくありませんよね。
宅配食を導入するなら、注文する前に冷凍庫の空き容量を確認しましょう。退院直後は、ほかにも食品や薬などを保管する必要があるかもしれません。
また、親が電子レンジを安全に使えるか、商品に記載された温め方を理解できるかも大切です。家族が訪問したときに、実際の操作を一緒に確認しておくと安心です。
初めて利用する場合は、いきなり大量に購入するのではなく、親が食べられる量や味、保管スペースを考えて選びましょう。セット数や注文条件は商品によって異なるため、購入前に公式ページで確認してください。
なお、食事制限がある親の場合は、商品名に「制限食」と書かれていても、自己判断で病院の食事指示に合うと決めつけないことが重要です。具体的な食事内容について、医療機関や管理栄養士に確認してから選びましょう。
家族が無理をしないために、食事以外の支援も考える
食事の準備が大変な理由は、料理だけとは限りません。買い物、掃除、洗濯、通院の付き添いなど、退院後は家族が担うことが一気に増える場合があります。
そのすべてを家族だけで引き受けようとすると、長く続けるのが難しくなります。食事は宅配食、掃除は家事支援、通院や生活上の困りごとは地域の相談窓口に相談するなど、負担を分ける方法を考えてみましょう。
介護保険サービスを利用できるかどうかは、親の状態や認定状況などによって異なります。まだ介護認定を受けていない場合も、地域包括支援センターに相談することで、次に確認すべきことを整理できます。
家族が支援を続けるためにも、自分の生活や体調を犠牲にしすぎないことが大切です。毎日完璧な食事を用意することより、親が安全に食事を続けられる仕組みをつくることを目指しましょう。
退院後の食事は、家族だけで抱え込まない
親が退院すると、食事の準備が新たな負担になることがあります。毎日実家に通って料理をするのが難しいなら、作り置きや宅配食、地域の支援を組み合わせる方法を検討してみましょう。
宅配食を選ぶときは、料金だけでなく、保管場所、温め方、親の食事制限や食べる力に合っているかを確認することが大切です。ウェルネスダイニングなどのサービスも候補になりますが、病院から食事の指示がある場合は、必ずその内容を優先してください。
家族がすべてを背負う必要はありません。親が安心して食事を続けられる方法を、無理のない範囲で一緒に考えていきましょう。


