マージャンが、いま日本で「見るスポーツ」として存在感を強めています。
プロマージャンリーグ「Mリーグ」は2025〜26シーズンから全試合配信に踏み切り、新たに日用品大手・アース製薬がチームスポンサーとして参加します。
かつては「賭け事」「中高年の娯楽」といったイメージが強かったマージャンですが、競技性と透明性を前面に押し出したMリーグの登場により、その立ち位置は大きく変わりつつあります。
Mリーグとは何か
Mリーグは、マージャンの社会的地位向上を目的に2018年に発足したプロリーグです。
特徴は、
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プロ雀士によるチーム対抗戦
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賭け要素を完全排除
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ルール・成績・データの完全公開
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スポンサー企業がチームを保有
といった点にあります。
「競技マージャン」を明確に打ち出したことで、若年層や女性ファンも徐々に増え、これまでのマージャン像を塗り替えてきました。
全試合配信が意味するもの
25〜26シーズンからの全試合配信は、Mリーグにとって大きな転換点です。
これにより、
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好きな選手・チームを追いやすい
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データ分析や戦術理解が進む
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海外視聴者にも開かれる
といった効果が期待されています。
将棋や囲碁がネット配信によって競技人口を広げたように、
マージャンも「観戦文化」を本格的に確立しようとしています。
アース製薬が参戦した理由
今回、新たに参加するアース製薬は、これまでMリーグに強い関心を持ちながらも参入を見送ってきた企業の一つです。
背景には、
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主な顧客層である主婦層
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マージャンに対する従来の負のイメージ
があったとされています。
しかし、Mリーグ発足から7年が経過し、
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健全な競技としての定着
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テレビ・ネットでの露出増加
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女性ファンやライト層の拡大
が進んだことで、「ブランドイメージを損なわない」と判断した形です。
これは、マージャンの社会的評価が企業判断を変えた象徴的な事例といえます。
「頭脳スポーツ」としての再評価
近年、マージャンは
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論理的思考
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確率計算
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心理戦
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長時間の集中力
が求められる頭脳スポーツとして再評価されています。
実際に、
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高学歴層の競技参加
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AI研究・データ分析との親和性
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eスポーツ的な観戦スタイル
など、現代的な価値観との相性も良好です。
夢は「五輪競技」
Mリーグ関係者の間では、長期的な目標として
**「マージャンを五輪競技に」**という構想も語られています。
現実的なハードルは高いものの、
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将棋やチェスが国際競技として認知
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eスポーツが五輪種目候補に
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ルール統一と公正性が担保されている
といった流れを考えると、完全な夢物語とも言い切れません。
少なくともMリーグは、
「賭け事」から「競技」へ
「娯楽」から「スポーツ」へ
という転換を本気で進めています。
日本発「知のスポーツ」は定着するか
SASUKEやKASSOが身体能力を競う日本発スポーツだとすれば、
Mリーグは知的能力を競う日本発スポーツの代表例です。
企業スポンサー、全試合配信、若年層の支持――
その広がりは、マージャンが単なるブームではなく
文化として定着しつつあることを示しています。
まとめ
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Mリーグは2018年発足のプロマージャンリーグ
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25〜26シーズンから全試合配信を開始
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アース製薬が新規参戦し裾野拡大
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マージャンは頭脳スポーツとして再評価
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将来的には五輪競技化も視野に
マージャンは今、静かに、しかし確実に「別の競技」へと進化しています。
その行き着く先がどこなのか、Mリーグの挑戦は続きます。

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