2025年夏、沖縄に新たなエンタメ施設として誕生した「JUNGLIA(ジャングリア)」。
観光業の新たな目玉として注目を浴びる一方で、その評価をめぐってSNSやネット掲示板で大きな騒動が起きました。
特に注目されたのは、Googleのクチコミ欄が一時的に“まるごと見られなくなる”という異常事態。
この対応について「低評価をもみ消すための圧力ではないか」といった憶測も広がり、炎上の火種となっています。
■ 突然消えたクチコミ欄
問題が表面化したのは7月下旬。
ジャングリアのGoogleマップページ上で、口コミの閲覧ができない状態が続きました。
星の数(評価)は表示されていても、詳細なレビューが一切確認できない状態になっていたのです。
SNSでは「☆1の酷評が多かったのに、突然全部見えなくなった」「運営が消させたんじゃ?」といった疑念の声が噴出し、「ステマ疑惑」「言論統制では?」など厳しい言葉も飛び交いました。
■ Googleの説明「ポリシー違反による一時削除」
この騒動を受け、口コミ欄が閉鎖されていた理由について、Googleは2025年7月30日までに沖縄タイムスの取材に応じ、次のように説明しています。
「ジャングリアに対するポリシー違反の口コミが大量に投稿されたため、すべてのレビューを一時的に削除した」
Googleによると、ガイドラインに反するレビュー(スパムや嫌がらせ、事実無根の内容など)が短期間に集中して寄せられた場合、自動または手動でレビューが非表示になる措置が取られるとのことです。
その後、7月30日には口コミ欄の閲覧が再び可能となり、現在は投稿も通常どおり行える状態に戻っています。
■ 「低評価のもみ消し」か、「正常な運用」か?
今回のGoogleの対応については、意見が真っ二つに分かれています。
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「明らかに低評価が目立っていた。それを“大量投稿”と判断して削除するのは不自然」
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「正当なクレームまで“ポリシー違反”と一括で処理された可能性がある」
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「逆に、悪質な炎上レビューを防ぐための運用としては妥当」
ジャングリアは開園直後から、「混雑がひどい」「案内が不十分」「スタッフの対応が悪い」などの否定的な声が多く投稿されていました。
もちろん中には高評価のレビューもあったものの、全体的に賛否が分かれる内容だったことは否めません。
そんな中で、レビューが一時的とはいえ“まるごと見られなくなる”という現象が発生すれば、「意図的な操作では?」と疑われるのは無理もないことでしょう。
■ ジャングリア側の対応は?
現時点で、ジャングリアの公式サイトやSNSでこの件に関する明確な説明はされていません。
口コミ削除に関して直接的な関与はないと見られますが、イメージダウンを避けるためにも、今後何らかの発信が求められるかもしれません。
また、施設内のオペレーションについても改善が必要とする声が多く寄せられており、これを“逆風”と捉えるのではなく、“改善のきっかけ”として活かせるかが注目されます。
■ 口コミ時代の観光地に必要な「透明性」
今回の騒動は、評価経済・口コミ社会における情報の透明性や信頼性がいかに重要であるかを再認識させる出来事となりました。
Googleのようなプラットフォーム側にも、公平な運用が求められる一方、事業者側も批判に正面から向き合い、より良いサービスの提供に努める姿勢が重要です。
2025年の日本は、観光需要が回復し、国内外から多くの人々が訪れる時代に突入しています。
そんな中で、ジャングリアのような新たな施設が持続的に愛されるためには、信頼される運営と開かれた対話が必要不可欠です。
今後、ジャングリアがこの騒動をどう乗り越え、信頼を取り戻すのか。その動向に注目が集まります。
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