【特集】自民党総裁選2025 現在の立候補状況と各候補の公約・勢力徹底まとめ

広告
国内ニュース

来たる自由民主党総裁選挙(告示:9月22日、投開票:10月4日)に向け、石破茂総裁が退陣を表明して以来、複数の候補が立ち上がり、党内外で水面下の駆け引きが激しさを増しています。本稿では、各候補のプロフィール、公約・政策姿勢、支持基盤・勢力関係、そして選挙の争点を整理します。



立候補者・候補陣営の顔ぶれ

現在、正式に立候補を表明している、または意向が明らかになっている候補者は以下の通りです。

  • 小泉進次郎(農林水産大臣)
    石破茂総裁の後継を目指す有力候補。若手世代の旗頭的存在。

  • 高市早苗(元総務相)
    保守派を代表する政治家。党内右派の支持が強く、女性初の総理を目指す姿勢でも注目。

  • 林芳正(官房長官)
    外交経験に優れ、安定感をアピール。中道・調整型の候補。

  • 小林鷹之(元経済安全保障担当大臣)
    若手側の代表格。経済安全保障や移民規制を掲げ、改革派の色合いを強める。

  • 茂木敏充(元幹事長)
    外相経験など豊富な実績を持ち、調整力に長ける中堅重鎮。

各候補の主な公約・政策の方向性比較

候補 経済・物価対策 減税・税制 財政 移民・外国人政策 党改革
小泉進次郎 賃金引き上げを最重要課題に掲げ、政府・日銀の協調を提唱 ガソリン税減税や控除拡充で家計支援 成長重視だが財政規律にも配慮 外国人政策は調整型、産業強化を重視 党刷新と若返りをアピール
高市早苗 物価高からの家計支援を強調 所得税減税+現金給付を公約 公的債務の縮小を重視 外国人政策に慎重、規制強化を示唆 保守派・右派に根強い支持
林芳正 安定成長を訴え、急進策には慎重 効率重視の税制見直しを検討 制度の安定と整合性を重視 外交安全保障の観点から慎重姿勢 「党の団結」をスローガンに調整力を訴える
小林鷹之 減税で景気刺激、競争力強化も重視 所得税改革を訴え 外国投資や移民規制を強調 経済安保の観点から規制強化を主張 若手・次世代リーダーをアピール
茂木敏充 安定財政と成長を両立させる姿勢 減税には慎重、責任ある財政運営を強調 国際競争力と制度の安定を重視 外国人政策は制度管理強化型 調整力を武器に安定勢力を形成

勢力・支持構造

  • 国会議員票と党員票
    総裁選は国会議員票と全国党員票で決まる仕組み。議員支持と世論人気の両方を確保できる候補が有利。

  • 支持の傾向
    世論調査では、小泉氏が幅広い層から支持を得て優位に立つ一方、高市氏は右派や若年層に強い支持。林・茂木両氏は「安定感」を求める層に期待される。

  • 石破票の行方
    石破茂総裁が築いた支持層がどこへ流れるかが注目点。石破氏は後継指名をしていないため、各陣営が争奪戦を展開している。


主な争点

  1. 物価高と賃金上昇
    各候補とも家計支援や賃金引き上げを掲げるが、手段と財源が異なる。

  2. 減税と財政健全化
    高市・小林らが大胆な減税を提案する一方、林・茂木は財政規律を重視。

  3. 党改革と世代交代
    小泉・小林は若返りをアピール。林・茂木は安定路線でまとめ役を強調。

  4. 外交・安全保障
    外交経験を持つ林・茂木が強みを発揮。移民や外国投資規制も議論の的。

  5. 解散総選挙の時期
    新総裁が早期解散に踏み切るかどうか、国民の関心が高い。

日程・ルール

  • 告示日:9月22日

  • 投開票日:10月4日

  • 投票方式:国会議員票+全国の党員票

  • 過半数を得られなければ決選投票へ

総評と展望

小泉進次郎氏と高市早苗氏が「二強」として注目される一方、林芳正・茂木敏充の安定型候補も無視できません。小林鷹之氏は若手として存在感を示せるかが焦点。

最終的には「石破票の行方」と「党員票の動き」が勝敗を分ける可能性が高く、情勢はまだ流動的です。国民生活に直結する物価高対策と財政健全化をどう両立させるか、新総裁には極めて重い課題が課せられることになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました