北海道札幌で“ジャイアントホグウィード”定着か SNSの注意喚起投稿が大反響

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2025年6月24日、北海道札幌市内で「ジャイアントホグウィード(別名:バイカルハナウド)」と見られる外来植物の定着が確認されたとの情報が、X(旧Twitter)で拡散され、大きな注目を集めています。

投稿には、植物の写真とともに皮膚に大きな水ぶくれができた画像も添えられており、その危険性を可視化する内容が話題となっています。

この投稿は、公開からわずか数時間で2000万回以上閲覧されており、北海道内外の利用者から「注意すべき」「行政は動くべき」といった声が続出しています。




話題となったSNS投稿の概要

SNSで注目されたのは、以下のような内容の投稿です。

このように、具体的な場所や植物の種類、被害の例まで丁寧に示された投稿は、情報の信頼性を高め、より多くの人の目に留まりやすくなっています。

ジャイアントホグウィードとは? なぜ危険なのか

ジャイアントホグウィード(Heracleum mantegazzianum)はセリ科の大型多年草で、主に中央アジア原産。

ヨーロッパを中心に侵入が問題視され、外来生物として厳重な管理がなされている植物です。

特徴としては、成長すると2~5メートルにもなり、大きな葉と中空の茎を持ちますが、最大の問題は「樹液に光毒性がある」ことです。

皮膚に樹液が付着し、その部分が日光に当たると、数時間後に水ぶくれや炎症、痛みを伴う火傷のような症状を引き起こすことがあります。

重度の場合は皮膚に数年間跡が残るほか、目に入ると失明する危険もあるとされています。

そのため、欧米では「絶対に素手で触れてはならない植物」として知られており、見つけ次第駆除されることも少なくありません。

日本では「未記録」だった危険植物が札幌に?

この植物はこれまで日本国内では明確な定着報告がなく、環境省の外来種リストにも「要警戒」として名前が挙がっていたものの、北海道での自然分布は確認されていませんでした。

今回のSNS投稿で指摘されているのは、札幌市・北大構内での発見例です。

発見者はすでに関係機関への報告を行ったとしていますが、これが実際にジャイアントホグウィードであるかどうか、またどの程度の範囲で生育しているのかについては、今後の行政調査が待たれます。

市民に求められる対応と注意点

現段階で最も重要なのは、「疑わしい植物を見かけても絶対に素手で触れないこと」です。

ジャイアントホグウィードの見分け方としては以下のような特徴があります。

  • 非常に大きな株で高さ2〜5m
  • 茎に紫色の斑点、産毛がある
  • 葉が羽状でギザギザしている
  • 白い小さな花が傘のように集合して咲く(セリ科の特徴)

ただし、セリ科の植物には見た目がよく似た在来種も多いため、一般市民が独断で判断するのは危険です。

発見した場合は、写真を撮るなどして距離を保ちつつ、自治体や環境団体に通報するのが適切です。

SNSから広がる“自然環境アラート”の時代

今回のように、専門的知識を持つ一般市民が自然環境の異変に気づき、それをSNSを通じて社会に伝える例は近年増加しています。

行政による監視だけではカバーしきれない範囲を、市民の目が補完する形です。

一方で、情報の正確性や、過度な不安の助長には注意が必要です。

今回のような投稿が真実であった場合には、早急な対応が求められる一方、確定前の情報が独り歩きするリスクも常に伴います。

とはいえ、注意喚起としての価値は極めて高く、行政機関が動くきっかけになる可能性もあるでしょう。

今後の対応に注目が集まる

今後、自治体や研究機関がこの植物の種の同定や範囲の確認、駆除対応を行うかどうかが注目されます。

また、こうした事例が増加することで、北海道全体として外来植物への監視体制の見直しや、市民への教育啓発も進むことが期待されます。

ジャイアントホグウィードが本当に札幌に根付いたとすれば、日本国内における重大な外来種リスクとして、早急な対策が必要になるでしょう。

引用:株式会社科学技術研究所

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