京都市東山区にある私立・大谷高校は2025年12月24日、海外での研修旅行中に複数の生徒が窃盗行為に及んでいた問題について、被害店舗との間で「一定の整理が図られた」と公式サイトで発表しました。
この問題は、インドネシア・バリ島での研修旅行中に起きたもので、生徒とみられる複数人が現地の衣料品店で商品を盗む様子を捉えた動画がインターネット上で拡散したことで明るみに出ました。
■ 問題の経緯|SNS動画で発覚した窃盗行為
今回の問題は、研修旅行先の衣料品店で、
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生徒とみられる複数の客が
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店内で衣類などを盗む様子
が撮影された動画が、SNSや動画投稿サイトで拡散したことがきっかけでした。
動画の内容から、日本の高校生とみられる集団による窃盗行為ではないかとの指摘が相次ぎ、学校側が調査を実施。
その結果、大谷高校の生徒が研修旅行中に窃盗行為を行っていた事実を確認したとしています。
■ 学校側の対応|謝罪と弁済で「一定の整理」
大谷高校の発表によると、その後、
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被害店舗
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現地警察
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学校代理人
の三者による話し合いが行われました。
この場で学校代理人が、
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被害店舗への謝罪
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被害に対する弁済
を行い、当事者間で一定の合意に至ったと説明しています。
刑事処分の詳細や生徒個人への対応については明らかにされていませんが、学校としては「一定の整理が図られた」という表現で事態の収束を報告しました。
■ 副校長コメント「信頼回復に向けて誠実に対応」
この問題について、大谷高校の北畑賢一郎副校長は、
「教育機関としての責任を自覚し、信頼回復に向けて誠実に対応したい」
とコメントしています。
学校側は、今後の再発防止策や指導体制の見直しについても検討するとみられますが、具体的な内容は現時点では公表されていません。
■ 海外研修旅行での不祥事が与える影響
今回の件は、単なる生徒の不祥事にとどまらず、
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海外での日本人のマナー
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学校の引率・管理体制
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研修旅行のあり方
といった点にも影響を与えかねません。
特に海外では、日本人の行動が国全体の印象として受け取られるケースも多く、SNSで拡散されたことで、学校名が特定される事態にも発展しました。
■ ネット上の反応は賛否
ネット上では、
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「学校がきちんと謝罪・弁済したのは評価できる」
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「海外での行動だからこそ、より厳しく指導すべき」
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「研修旅行そのものを見直す必要があるのでは」
など、さまざまな意見が見られています。
一方で、未成年の生徒が関わる問題であることから、過度な誹謗中傷や個人特定を控えるべきだという声も上がっています。
■ まとめ|問われるのは“その後の対応”
今回の問題について、大谷高校は「一定の整理が図られた」としていますが、社会的には、
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再発防止策をどう講じるのか
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生徒への教育的指導をどう行うのか
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保護者や地域への説明責任をどう果たすのか
が今後、より厳しく問われることになります。
海外研修旅行は、異文化理解を深める貴重な機会である一方、行動一つで大きな問題に発展するリスクも伴います。
今回の件は、学校・生徒双方にとって重い教訓となりそうです。

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