2025年12月16日、福岡ソフトバンクホークスは、地下鉄・唐人町駅と「みずほPayPayドーム福岡」を結ぶ「動く歩道」の設置に向け、福岡市に支援を求める要望書を提出しました。高島市長も協力に前向きな姿勢を見せており、実現に向けて大きく動き出しました。
■ 計画の概要:どこに、どうやって作る?
今回の計画は、単なる歩道整備ではなく、川の上の空間を活用した大規模な空中廊下のようなイメージです。
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区間: 地下鉄「唐人町駅」付近 〜 ドームの「3番ゲート」付近(約1km)
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構造: 菰川(こもがわ)の上に、屋根付きの高架構造で設置。
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メリット:
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移動の負担軽減: 現在徒歩約15分かかる距離が、動く歩道によって大幅に短縮・快適化。
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天候に左右されない: 屋根付きのため、雨の日や夏の猛暑日でもスムーズに移動可能。
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混雑緩和: イベント終了後の歩道の「大渋滞」が分散され、安全性が向上。
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■ なぜ「今」この計画なのか?
これまでも唐人町駅からのアクセス改善は長年の課題でした。今回の背景には以下の要因があります。
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民間提案の採用: 2025年度の福岡市「都市交通基本計画」の見直しにおいて、民間企業から提案された案がベースとなっています。
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ドーム周辺の開発: 「BOSS E・ZO FUKUOKA」などの周辺施設が充実し、試合日以外も多くの人が訪れるようになったため、通年での利便性向上が求められています。
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高齢者・ファミリー層への配慮: 15分の徒歩移動は、高齢者や小さなお子様連れには大きな壁となっていました。
■ 実現へのハードルと今後の注目点
計画は非常に魅力的ですが、実現にはいくつかの課題も残されています。
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コストの分担: 民間(ソフトバンク)と公的機関(国・市)がどの程度の割合で費用を負担するのか。
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工事期間: 菰川という川の上を開発するため、環境への配慮や複雑な工事が予想されます。
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完成時期: 現時点では未定となっており、今後の詳細設計が待たれます。
■ まとめ:福岡の新たな「名物スポット」になる可能性
この「動く歩道」が完成すれば、野球観戦だけでなく、隣接するマークイズ福岡ももち等へのアクセスも一気に向上します。実現すれば、福岡の都市交通におけるシンボル的な存在になるかもしれません。
ホークスファンのみならず、福岡市民にとっても生活が便利になる、夢のあるプロジェクトですね。

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