サファリガイドになるには?資格・費用・語学力など必要な条件を徹底解説【2025年版】

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アフリカの大自然を案内し、観光客に動物や環境の魅力を伝える「サファリガイド」。

その仕事に憧れを抱く人は少なくありません。

「サファリガイドになるにはどうすればいいのか?」という疑問は、検索数も年々増加しています。

この記事では、サファリガイドになるためのステップ、必要な資格、語学力、費用などを網羅的に解説します。

将来、海外で自然とともに働きたい方にとって、現実的な道筋が見えてくるはずです。



■ サファリガイドとはどんな仕事?

サファリガイドは、アフリカのサバンナや保護区などで観光客を案内し、野生動物や自然環境について解説する専門職です。

業務には以下のような内容が含まれます。

  • 野生動物の生態や行動に関するガイド

  • 四輪駆動車(サファリカー)の運転

  • ゲストの安全管理

  • トラッキング(足跡や鳴き声で動物を見つける)

  • 時には銃の携行(猛獣への対応として)

いわゆる「ツアーガイド」とは異なり、命に関わる判断を要するプロフェッショナルな職業です。

■ サファリガイドの主な就職先と活動地域

現地でサファリガイドが活動している主な国は以下の通りです:

  • 南アフリカ共和国(クルーガー国立公園周辺)

  • ケニア(マサイマラ国立保護区)

  • タンザニア(セレンゲティ国立公園)

  • ボツワナ(オカバンゴ・デルタ)

  • ナミビア、ザンビア、ジンバブエなど

サファリガイドは多くの場合、ロッジやツアー会社に常駐し、宿泊客を毎日サファリに案内します。

■ サファリガイドになるには? 5つのステップ

① 英語力の習得(中上級以上)

現地のサファリガイドはほとんどが英語でガイドします。

観光客との会話だけでなく、緊急時の対応、学術的な説明も求められるため、TOEIC700点以上、もしくはIELTS 6.0相当の英語力が目安です。

また、動植物の専門用語、自然保護に関する英語にも慣れておく必要があります。

② 海外のガイド学校で訓練を受ける

サファリガイドになるには、現地の訓練校に通い、専門的なスキルを学ぶのが一般的です。

とくに南アフリカではガイド養成スクールが発達しており、外国人も受け入れています。

代表的な訓練校:

  • EcoTraining(エコトレーニング)

  • Bushwise Field Guides

  • Limpopo Field Guiding Academy など

授業内容:

  • 野生動物の知識と行動パターン

  • 危険動物への対処法

  • 車両の運転・整備

  • 応急処置(First Aid)

  • ゲストとのコミュニケーション技術 など

期間は1ヶ月~1年程度。英語での受講が前提となります。

③ 資格「FGASA」の取得(任意だが推奨)

南アフリカでは、サファリガイドの主要資格として「FGASA(Field Guides Association of Southern Africa)」が使われています。

入門レベルの「Apprentice Field Guide(旧Level 1)」を取得すれば、ガイドとしての信頼性が高まります。

試験内容:

  • 筆記試験(動物・生態系などの知識)

  • 実地試験(ドライブ中のガイド能力、緊急対応力)

この資格は、実際に南部アフリカでガイドとして働くためには非常に重要です。

④ ビザ・就労許可の取得

日本人がアフリカ諸国で働くには、現地の就労ビザや許可が必要です。

就職先のロッジや企業からの「スポンサー」が得られれば取得可能ですが、手続きは国によって異なり、難易度は高めです。

そのため、多くの外国人志望者はまずボランティアやインターンとして経験を積む方法を取ります。

⑤ 現地または日系旅行会社での就職

現地のツアー会社・ロッジに採用される以外にも、日本の旅行会社と連携し、「日本語対応サファリガイド」として活動する方法もあります。

この場合は、英語+日本語というバイリンガルの強みが活かせます。ただし、ガイド資格と運転スキルは求められることがほとんどです。

■ 費用はどれくらいかかる?

おおよその目安は以下の通りです:

項目 金額(目安)
語学学習(国内またはオンライン) 数万円〜20万円
訓練校の学費・宿泊費(3ヶ月) 30万〜80万円
渡航費(往復) 約15万〜20万円
現地生活費 月5〜10万円
資格試験費用(FGASAなど) 約3万〜10万円

合計で最低でも50〜100万円以上の予算が必要です。

■ 日本人でもなれる?実例あり

実際に日本人でサファリガイドとして現地で活動した人も存在します。
たとえば:

  • 渡辺謙作さん(南アで活動後、自然写真家に転向)

  • 大平伸也さん(現地ガイド経験者、テレビ番組などにも出演)

こうした先人たちは、現地の訓練校で資格を取り、長期間にわたり現場で経験を積んでいます。

語学力や体力、適応力は求められますが、決して不可能ではありません

■ 筆者の考察:「夢」だが「現実的な職業」

サファリガイドは「夢の仕事」と言われることも多いですが、実際には極めて実務的で責任の重い仕事です。

とくに、命を守る立場としての判断力、危険への対処力、ゲストへの説明力など、総合力が問われます。

その一方で、人間と自然のつながりを体感できる、非常にやりがいのある職業でもあります。

本気で目指す人には、しっかりとした準備とリスクへの理解をおすすめします。

■ まとめ:サファリガイドを目指すなら今から準備を

必要項目 ポイント
英語力 TOEIC700以上が目安
資格 FGASAなどが有利
訓練校 南アフリカのガイドスクールに入学
費用 約50万円〜100万円以上の予算
ビザ 現地での雇用契約が必要

サファリガイドという職業は、動物好き・自然好きな人にとって、人生をかける価値のある選択肢の一つです。

情報収集から一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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