2025年6月3日午前6時39分、読売ジャイアンツの終身名誉監督であり、「ミスタープロ野球」として知られる長嶋茂雄さんが、肺炎のため東京都内の病院で逝去されました。
享年89歳でした。
■ 華麗なる野球人生：選手としての輝き
引用：時事ドットコム
1936年2月20日、千葉県に生まれた長嶋茂雄さんは、立教大学を経て1957年に読売ジャイアンツと契約。翌年の1958年にプロデビューを果たしました。
プロ1年目から29本塁打、92打点を記録し、新人王を獲得。
その後も首位打者6回、本塁打王2回、打点王5回、MVP5回など数々のタイトルを獲得し、通算2186試合で打率.305、2471安打、444本塁打、1522打点という輝かしい成績を残しました。
1959年の天覧試合では、阪神戦でサヨナラ本塁打を放ち、昭和の野球史に残る名場面を演出。
1974年の引退試合では「我が巨人軍は永久に不滅です」という名言を残し、多くのファンの記憶に刻まれました。
■ 指導者としての手腕：監督時代の功績
1975年に巨人の監督に就任し、1980年まで指揮を執った後、1993年に再び監督として復帰。
1994年にはリーグ優勝と日本一を達成し、2000年には王貞治監督率いるダイエーとの「ON対決」を制して2度目の日本一に輝きました。
監督通算成績は1034勝889敗59引き分け、勝率.538。
2001年に監督を退任し、終身名誉監督に就任。
その後も野球界への貢献を続け、2004年にはアテネ五輪の日本代表監督に就任しましたが、同年に脳梗塞で倒れ、指揮を断念しました。
それでもリハビリに励み、2021年の東京五輪開会式では聖火ランナーとして登場し、健在ぶりを示しました。
■ 栄誉と称賛：数々の受賞歴
長嶋さんは1988年に野球殿堂入りを果たし、2005年には文化功労者に選出。
2013年には松井秀喜さんとともに国民栄誉賞を受賞し、2021年には野球界初となる文化勲章を受章しました。
■ 永遠の「3」：数字に込められた運命
長嶋さんの背番号「3」は、巨人軍の永久欠番として知られています。
そして、逝去されたのは6月3日午前6時39分。この「3」という数字が重なるタイミングに、ファンの間では「最後まで背番号と共にあった」と感慨深く受け止められています。
■ 球界からの追悼の声
長嶋さんの訃報に接し、球界からは多くの追悼の声が寄せられています。
- 原辰徳さん（前巨人監督）：「勝負に厳しく、人に優しく、誰からも愛される方でした。私にとって、長嶋さんは憧れで、野球というスポーツの象徴でもあり、神様のような存在でした」
- 江川卓さん（元巨人投手）：「あこがれの長嶋さんを目指してプロ野球選手になった。最初の監督が長嶋さんで、大変温かく、厳しく育ててもらった」
- 王貞治さん（福岡ソフトバンクホークス球団会長）：「日本球史に燦然と輝く長嶋さんが闘病生活の末、旅立たれてしまったことを本当に残念に思います。長嶋さんには色々と教えていただきました。一緒に野球ができたことを本当に感謝しています」
■ 葬儀とお別れの会について
葬儀・告別式は近親者のみで執り行われ、後日、お別れの会が開催される予定です。
詳細は追って発表される見込みです。
長嶋茂雄さんは、その華麗なプレースタイルと人柄で、多くの人々に愛され続けました。野
球界のみならず、日本のスポーツ界全体に多大な影響を与えたその功績は、永遠に語り継がれることでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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