【自民総裁選】ひろゆきが“英語でスピーチ”を要求 英語が得意/ニガテな候補者は?

広告
国内ニュース

2025年9月27日、自民党総裁選に立候補した5人の候補者が参加した公開討論番組「ひろゆきと語る夜」が配信され、大きな話題となりました。インターネット文化に強い存在感を持つ論客・西村博之(ひろゆき)氏がモデレーターを務めたこの企画は、従来の政見放送や記者会見とは異なり、候補者の即興力や柔軟性が試される場となりました。その中でも特に注目を集めたのが、「日本の未来像を1分間、英語で説明してください」という突然の要求に対する各候補者の対応です。ここでは、その場面を中心に整理し、候補者ごとの特徴と背景を探ります。




林芳正候補:外相経験を活かした流暢な英語

林芳正氏(63)は、元外務大臣としての経験を活かし、落ち着いた口調でスピーチを展開しました。外交舞台で培った英語力は折り紙付きで、内容も国際社会における日本の責任と経済発展を組み合わせたメッセージ性の強いものでした。視聴者からも「国際会議で通用するレベル」「安心感がある」と高評価が寄せられ、外交手腕をアピールする絶好の機会となったと言えるでしょう。


茂木敏充候補:安定感ある答弁で“堅実さ”を印象づけ

同じく外務大臣を務めた経験のある茂木敏充氏(69)も、英語での説明を難なくこなしました。スピード感を意識した簡潔な表現で、日本経済の成長と国際貢献を強調。林氏に比べると派手さはありませんでしたが、「安定感」「堅実さ」といった評価を得ており、実務型の政治家としての立ち位置を裏打ちする対応でした。


高市早苗候補:短い英語+日本語で自分らしさを維持

高市早苗氏(64)は、冒頭で短い英語のフレーズを口にした後、すぐに日本語へ切り替えて説明を続けました。「We love Japan. We protect Japan.」といったシンプルなメッセージを打ち出し、その後は自らの政策を日本語で補足する形です。視聴者の間では「無理に英語を長々と使わなかった潔さ」「英語力を問われる場では分が悪いが、自分のスタイルを貫いた」と賛否が分かれました。


小泉進次郎候補:日本語で貫き“自分の言葉”を優先

小泉進次郎氏(44)は、終始日本語で応答し、「まずは自分の言葉で日本人に伝えることが大切だ」と強調しました。国際舞台での発信力には不安を残す一方で、「逆に誠実さが伝わった」「自分らしい」と肯定的に受け取る意見も少なくありませんでした。国内世論に強い訴求力を持つ小泉氏らしいスタンスがにじんだ場面でした。


小林鷹之候補:誠実さは示すも英語対応には消極的

最年少の小林鷹之氏(50)は、英語での即興スピーチには踏み切らず、日本語で丁寧に自らの政策を説明しました。国際発信力の点では課題が浮き彫りになった一方で、「誠実に自分の言葉で語った」という評価もあり、若手らしくこれからの成長余地を残した印象です。


英語対応が浮き彫りにした「総裁候補のカラー」

この一連のやり取りは、単なる語学力のテストではなく、候補者の政治姿勢や発信力を鮮明に映し出しました。林氏・茂木氏は外交経験を背景に国際的な視野をアピールし、高市氏は強いメッセージ性を短い英語で伝える選択をしました。一方、小泉氏と小林氏はあえて日本語に徹することで、国内有権者に真っすぐ伝えようとする姿勢を打ち出しました。


候補者プロフィール(簡略版)

  • 林芳正:参院山口選出、元外務大臣・文科相。ハーバード大留学経験。
  • 茂木敏充:衆院栃木選出、元外務大臣・経産相。国際交渉に実績。
  • 高市早苗:衆院奈良選出、元総務相。保守的立場から安全保障を重視。
  • 小泉進次郎:衆院神奈川選出、元環境相。若手改革派として知名度が高い。
  • 小林鷹之:衆院千葉選出、元経済安全保障担当相。若手で将来を嘱望。

今後への影響

「英語で語れ」という突発的な試みは、従来の討論会では見られない切り口でした。国際社会でのリーダーシップを問う象徴的な問いかけとして、候補者の違いを鮮明に示す結果となりました。総裁選における勝敗を決める直接要因ではないにせよ、視聴者の記憶には強く残る場面となったのは間違いありません。

今回の議論を通じて浮き彫りになったのは、国際舞台で日本をどう発信していくのか、その力量と姿勢の差です。新しい総裁が決まるとき、有権者は「国内政策」だけでなく「世界にどう伝えるか」という観点でも候補者を評価するようになるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました