2025年の自民党総裁選(10月4日投開票)に向け、情勢が大きな注目を集めています。共同通信社が実施した調査によると、5候補のうち小泉進次郎農相(44)と高市早苗前経済安全保障担当相(64)が競り合い、林芳正官房長官(64)がそれを追う展開が見えてきました。議員票で優位に立つ小泉氏に対し、高市氏は地方票で支持を広げており、拮抗した戦いとなっています。
調査結果の概要
調査は9月27日、28日の両日にかけて、自民党支持層を対象にした電話調査と取材を組み合わせて実施されました。その結果、以下のような数値が示されています。
- 高市氏:34.4%(最多)
- 小泉氏:29.3%
- 林氏:19.5%
- 茂木敏充前幹事長:5.2%
- 小林鷹之元経済安保相:3.8%
地方票での伸びを見せる高市氏に対し、小泉氏は議員票で優位に立つ構図です。林氏も一定の支持を集めていますが、現状では2強を追う立場にあります。
決選投票の可能性
1回目の投票でいずれの候補も過半数を得られない場合、上位2人による決選投票となります。現時点ではその可能性が高いと見られており、小泉氏と高市氏の一騎打ちになるとの見方が強まっています。ただし、全体の約2割の議員がまだ態度を明らかにしていないことから、情勢は流動的です。
今後の焦点
- 未定の議員票:2割弱の議員がまだ立場を決めておらず、今後の働きかけ次第で勝敗を左右する可能性があります。
- 地方票の動き:地方票は高市氏に勢いがあり、今後どこまで伸ばせるかがカギです。
- 林氏の追い上げ:官房長官としての実績を背景にどこまで票を積み上げられるか注目されます。
まとめ
今回の自民党総裁選は、総裁=次期首相を選ぶ極めて重要な党内選挙です。小泉氏の若さと発信力、高市氏の地方票での強さ、そして林氏の安定感がせめぎ合う展開は、最終盤まで予断を許さないものとなっています。残り6日間、各候補がどのように支持を広げていくのか、国民の関心も一層高まっていくでしょう。
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