【特集】自民党総裁選2025 公開討論会で政策激論 会場の反応は小泉・高市に熱視線

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自民党総裁選(告示9月22日、投開票10月4日)に向け、立候補を表明している小泉進次郎、高市早苗、林芳正、小林鷹之、茂木敏充の5氏が23日、東京・永田町で党主催の公開討論会に臨みました。経済政策、外交・安全保障、党改革といった主要争点が取り上げられ、会場の聴衆や報道陣からも大きな注目を集めました。拍手や声援の多さからも、候補ごとの支持の熱量が見えてきています。



小泉進次郎氏(農林水産大臣)

「賃金を上げる政治を実現する」と力強く訴えた小泉氏は、地方企業の賃上げ成功例を紹介し「全国に広げる」と具体策を語りました。この場面では大きな拍手が起き、若手や地方議員からの支持を印象づけました。党改革について「若手議員の意見を反映させる仕組みを」と世代交代を強調し、聴衆の共感を集めました。

高市早苗氏(元総務相)

高市氏は「エネルギー安全保障の確立なくして日本の未来はない」と断言。防衛と経済を一体で考える新しい視点を提示し、会場の保守層から強い拍手が響きました。立候補時は減税を前面に出していましたが、討論会では「財源の裏付けも示すべきだ」と現実路線を打ち出し、信頼感を高める場面もありました。

林芳正氏(官房長官)

林氏は「米中対立の時代だからこそ、日本が橋渡し役になるべき」と外交経験を武器にアピール。落ち着いた語り口で「アジアの安定化」に重点を置いた提案をし、会場からは「さすが外務経験者」との声が漏れました。ただ、拍手の大きさでは小泉・高市にやや劣り、「堅実だが熱気に欠ける」との受け止めもありました。

小林鷹之氏(元経済安全保障担当大臣)

若手代表の小林氏は「移民規制の徹底」を鮮明に打ち出し、「外国人労働者の受け入れは産業ごとに精査するべき」と具体的に提案しました。この主張には一部から強い賛同の拍手が起きましたが、会場の空気全体としてはやや割れる反応。大胆な発言で存在感は示したものの、支持層を広げられるかが課題となりそうです。

茂木敏充氏(元幹事長)

茂木氏は「責任ある財政運営」と「社会保障制度の持続性」を前面に掲げ、安定感をアピールしました。「減税一辺倒では国は守れない」と語った場面では、年配層から一定の拍手が送られました。派手さはありませんが「堅実な調整役」としての評価を固めつつあります。

会場の空気とメディアの評価

公開討論会全体を通じ、会場の拍手の多さでは小泉氏と高市氏が一歩リード。特に小泉氏の「賃上げモデルの全国展開」と高市氏の「エネルギー安全保障」は大きな反響を呼びました。林氏は堅実、小林氏は挑戦的、茂木氏は安定重視と、それぞれのカラーが鮮明になった印象です。

報道各社の速報でも「小泉・高市の二強構図がさらに浮き彫りに」との論調が多く、党員票の動向が今後の焦点とされています。

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