石破茂総理(兼総裁)が辞意を表明したことをきっかけに、自由民主党では現在、石破後任を決める総裁選 が進んでいます。10月4日の投開票に向け、候補者たちが支持を競い合っています。
現時点で勢力的に目立っているのは 小泉進次郎氏 と 高市早苗氏 です。党内では、この二人の争いになるとの見方が有力視されており、支持基盤や票の取り込み方に勝敗の鍵が握られています。
以下では、まず勢力図を整理し、その後で直近の主要発言・公約を取り上げます。
有力候補の勢力図と票の構図
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小泉進次郎氏
議員票を中心とした支持基盤の固めが比較的順調とされており、「議員票獲得力」で優位に立っているとの見方があります。党内の有力議員からの推薦や連携も期待されているようです。 -
高市早苗氏
過去の総裁選での得票実績から、党員票・党友票への浸透力に強みを持つと見られています。議員票で小泉氏に及ばなくとも、党員票で後押しを得る可能性があり、票の組み立て方次第で上位に浮上するシナリオがあります。 -
林芳正氏/茂木敏充氏/小林鷹之氏
この三氏も決して無視できない存在です。林氏は官房長官経験もあり調整力を武器とする支持基盤が注目されています。茂木氏は党内重鎮の支持、政策実績を訴える力があります。小林氏は比較的若手・実務派色を打ち出しており、特定分野での評価を背景に票を伸ばす可能性があります。 -
「石破票」の帰属が焦点
石破氏がこれまで集めてきた支持や票(議員・党員双方)が、今回の総裁選でどこに流れるかが極めて注目されています。特に、中道リベラル系の支持者層をどう取り込めるかが勝敗を左右するとの見方もあります。
今日の主要発言・公約(最新ニュースより)
以下は、最近の報道で明らかになった、候補者たちの発言・打ち出し公約のうち、注目されるものです。
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高市早苗氏
討論会で、外交・安全保障を前面に据え、「毅然とした対外政策」の必要性を強調しました。特に防衛力強化や日米同盟の強化を訴えつつ、経済政策との両立を目指す姿勢を示しています。
赤字国債や国債残高に懸念を示す声にも触れ、「将来世代に最大のツケを残すのは借金ではなく、成長を失うことだ」と語り、経済拡大による財源創出を重視する姿を打ち出しました。 -
小泉進次郎氏
政府の経済政策と日銀の金融政策の整合性を訴え、「両者は車の両輪であるべきだ」と語りました。政策の一貫性を重視する訴えは、ブレを嫌う層・安定感を重視する層に向けたメッセージと見られます。
また、過去に主張していた選択的夫婦別姓などのテーマには今回はあまり言及せず、今回は実務性・政策信頼性を前面に打ち出す構えを見せていると報じられています。 -
共同記者会見での公約打ち出し
候補者全員による共同記者会見では、物価高対策・経済対策・党の再生などがテーマとなりました。
具体的には、小林氏が「若者・現役世代への定率減税」、茂木氏が「生活支援の交付金創設」、林氏が「デジタルを活用した国民声の可視化」など、それぞれ異なる訴えを展開しています。
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