秋田県仙北市の住宅近くで、クマ2頭が畑にとどまったことを受け、市は10月23日午後、緊急銃猟を実施し捕獲しました。
近隣住民の一部始終の目撃もあり、県内での緊急駆除としては2例目となります。
◆ クマは畑で野菜や柿をむさぼる
22日朝、仙北市角館町の畑で親子とみられるクマ2頭が目撃されました。
クマたちは畑に座り込み、野菜を食べるほか、木の上では柿をむさぼる様子も確認されています。
近隣住民は、「今まで田んぼでクマを何回も見たことはあるけど、10メートルの間近で見たのは初めてでびっくりした」と語ります。
◆ 「住民に危険及ぶ」と判断し緊急駆除
畑の周辺には住宅が立ち並んでいたことから、市は「住民に危険が及ぶ」と判断。23日午後1時ごろ、緊急銃猟を実施し、2頭を捕獲しました。
撮影した住民はこう話していました。
「里に降りてきたクマは、春、また来年と味を占めれば降りてくるから、駆除しかないと思う」
◆ 県内では横手市に続く2例目
仙北市での駆除は県内で2例目。横手市では22日に初めて緊急銃猟が実施され、親子とみられるクマ3頭が捕獲・死亡確認されました。
横手市本町の観音寺敷地で目撃された3頭のクマは、近くの蛇の崎橋付近にとどまっていたため、住民の安全確保のため22日に緊急銃猟が行われ、翌23日午前に3頭が運び出されました。
◆ カカニュースの視点
里に降りてくるクマは、味を覚えると再び人里に現れる可能性が高く、今回のように住民の安全を最優先した駆除が選択されます。
間近でクマを目撃した住民の驚きや、緊急対応の現場の様子からも、秋田県における人とクマの共存の難しさが浮き彫りになりました。
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