近年、日本各地で記録的な大雨による災害が頻発しています。
2025年8月に入ってからも、各地で土砂崩れや河川氾濫による被害が相次ぎ、犠牲者も報告されています。
特に近年の大雨は短時間に集中して降る傾向があり、避難の判断を誤ると命に関わる危険があります。
そこで今回は、大雨が降ったときに取るべき行動と、絶対にやってはいけない行動を、保存版マニュアルとしてまとめました。
1. 大雨時に命を守るためにやるべき行動
① 気象情報・避難情報をこまめに確認する
-
行う理由:状況は刻一刻と変化します。10分前まで安全だった地域が急に危険になることもあります。
-
確認方法:テレビ・ラジオ・防災アプリ・自治体の防災メール。特にスマホの「緊急速報」は必ずチェックしましょう。
② 避難経路と避難所を事前に把握する
-
避難所の場所、そこまでの安全なルートを事前に確認します。
-
大雨時は川沿いや崖下のルートは危険。できるだけ高台・広い道路を選びましょう。
③ 早めの避難を心がける
-
「避難指示」が出たら即行動。「避難準備」段階でも高齢者や子どもは先に避難開始。
-
夜間や雨量増加時は視界が悪くなり移動が困難になるため、早い判断が生死を分けます。
④ 家の周りの安全確保
-
排水溝や雨どいの詰まりを事前に取り除く。
-
浸水の恐れがある場合は、家電製品や貴重品を高い場所へ移動。
⑤ 停電・断水への備え
-
懐中電灯、モバイルバッテリー、飲料水、非常食を最低3日分用意。
-
停電時は冷蔵庫の開閉を減らし、食材の保冷時間を延ばす工夫を。
2. 大雨時に絶対にやってはいけない行動
① 川や用水路の様子を見に行く
-
毎年、増水した川を見に行って流される事故が発生しています。
-
水位は一気に上昇するため、危険が迫ってからでは逃げられません。
② 車で冠水した道路を渡る
-
水深30cmでも車は動かなくなり、50cmでほぼ浮いて制御不能になります。
-
冠水路の下が陥没している可能性もあります。
③ 地下空間への避難
-
地下は水の流入が早く、逃げ場がありません。
-
地下駐車場や地下商業施設も同様に危険です。
④ 高架下や橋の下で雨宿り
-
突発的な増水や流木の衝突で命を落とす危険があります。
-
雷や土砂崩れのリスクも高い場所です。
⑤ SNS情報だけを頼りにする
-
誤情報が混ざる可能性があります。必ず自治体や気象庁の公式情報と照合しましょう。
3. 大雨の前からできる準備
-
ハザードマップ確認:自宅や職場の浸水・土砂災害危険度を把握。
-
防災バッグの常備:飲料水、非常食、懐中電灯、充電器、救急セット、簡易トイレなど。
-
家族との連絡方法の共有:災害時は電話がつながりにくくなるため、LINEや災害用伝言板などを活用。
4. 専門家が指摘する「命を守る時間の使い方」
防災専門家によれば、大雨時の避難のタイミングは「明るいうち・雨が弱いうち」が鉄則です。
また、「自宅での垂直避難(2階以上に移動)」は、外出避難が困難な場合の最終手段として有効ですが、浸水深が1階天井に達する可能性がある場合は早期避難が優先されます。
まとめ
大雨災害は予測が難しく、状況が急変します。
「まだ大丈夫だろう」と思ってからの行動は、取り返しのつかない結果を招きかねません。
普段からの備えと冷静な判断、そして公式情報の活用が、自分や家族の命を守る最大の武器です。
コメント