ワールドシリーズ第7戦でドジャースを世界一に導いた日本人右腕・山本由伸投手(やまもと・よしのぶ)。
中0日の強行登板でピンチを切り抜け、胴上げ投手となった劇的な夜は、世界中の野球ファンに深い感動を与えました。
今回は、そんな山本投手の「知られざるプロフィール」や家族、そして彼がここまで成長した背景について詳しく見ていきます。
■ 山本由伸の基本プロフィール
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名前:山本 由伸(やまもと よしのぶ)
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生年月日:1998年8月17日(26歳)
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出身地:岡山県備前市
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身長/体重:178cm/80kg
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所属チーム:ロサンゼルス・ドジャース(MLB)
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ポジション:投手(右投げ右打ち)
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出身校:宮崎県立都城高校
現在26歳の山本投手は、岡山県で生まれ、小学生の頃から野球に打ち込んできました。
少年時代の夢は「プロ野球選手になって日本一になること」。その夢を叶え、今では“世界一の胴上げ投手”として日本中の誇りとなっています。
■ 岡山生まれ、宮崎育ち――野球少年の原点
山本投手が野球を始めたのは、小学2年生のとき。地元・備前市の少年野球チームで投打に才能を発揮しました。
中学進学後は、名門・伊部中学校の野球部に所属。当時から球速はすでに130キロ台に達しており、周囲を驚かせていたといいます。
高校は宮崎県の都城高校へ進学。地元を離れての寮生活では、厳しい環境の中でも「誰よりも早くグラウンドに来て、最後まで残る」努力家として知られていました。
甲子園出場こそ果たせませんでしたが、プロ scouts の間では「地方のダルビッシュ」として名前が挙がる存在に。
卒業後、2016年のドラフト会議でオリックス・バファローズから4位指名を受け、念願のプロ入りを果たしました。
■ オリックス時代の快進撃 “令和のエース”の誕生
プロ入り当初は細身で体力面に不安があったものの、投球フォームの美しさと制球力が高く評価され、徐々に頭角を現しました。
2019年には防御率1.95を記録し、チームのエースへと成長。以降、2021年から3年連続で「最多勝」「最優秀防御率」「最多奪三振」の投手三冠王を達成。これは日本プロ野球史上初の快挙です。
さらに、2021年から2023年の間にオリックスを3年連続リーグ優勝へ導き、2022年には日本一のタイトルも獲得。
その圧倒的な安定感と美しいフォームは“令和の怪物”“NPB最強投手”と称されるようになりました。
■ MLB挑戦とドジャース移籍 470億円の超大型契約
2023年オフ、山本投手はメジャーリーグ挑戦を正式に表明。
移籍先には複数の球団が名乗りを上げましたが、最終的にロサンゼルス・ドジャースが12年総額3億2500万ドル(約470億円)という超大型契約を提示。
メジャー史上最高額の投手契約として世界中の注目を浴びました。
同じタイミングでドジャースには大谷翔平選手も加入しており、“日本人ダブルエース”の夢の競演が実現。
今季、山本投手はメジャー1年目ながら安定したピッチングを見せ、プレーオフでも圧倒的な存在感を発揮しました。
そして2025年11月、ワールドシリーズ第7戦――。
中0日登板という極限の状況でチームを救い、世界一の胴上げ投手となったのです。
■ 家族との絆 母の支えが原動力に
山本投手の支えとなってきたのは、母・智子さんの存在です。
シングルマザーとして息子を育て、経済的にも厳しい中で野球を続けさせたといいます。
少年時代の山本少年は、遠征費や用具代を母に心配させないよう、自らバイトで工面することもあったと語られています。
オリックス時代、日本一を達成した際に「一番に報告したのは母です」と明かしており、今回のメジャー優勝でも「母の支えがあったからこそ、今の自分がある」と感謝を述べています。
また、地元・岡山に暮らす祖母も山本投手をテレビ越しに応援しており、「孫が世界一のマウンドに立つなんて夢のよう」と涙したというエピソードも報じられています。
■ 完璧主義者の一面 “野球ノート”に込めた哲学
山本由伸は、プロ入り以来ずっと“野球ノート”をつけています。
その内容は、投球フォームの角度、指のかかり方、相手打者の癖などを細かく記したもの。
1試合ごとに反省点と修正点を整理し、どんな結果でも次に活かす姿勢を崩しません。
チームメイトからは「彼は常に冷静で、自分の感情をコントロールできる選手」と評されており、そのストイックさはまさに職人肌。
一方で、試合外では笑顔の多いムードメーカーでもあり、ドジャース移籍後も英語で積極的にチームメイトと交流しているそうです。
■ 性格・趣味・意外な一面
野球ファンの間では真面目な印象が強い山本投手ですが、意外にも“アニメ好き”な一面があります。
過去のインタビューでは「休日は家でゆっくりアニメを見ることが多い」と語り、好きな作品には『ONE PIECE』や『進撃の巨人』を挙げています。
また、音楽ではOfficial髭男dismのファンで、登板前には彼らの楽曲を聴いて気持ちを整えるのがルーティンなのだとか。
さらに、料理にも関心があり、自炊では“カレー作り”が得意というエピソードも。
意外と家庭的な一面も持ち合わせています。
■ 世界を驚かせた26歳 これからの夢
ワールドシリーズのヒーローインタビューで、山本投手は涙を浮かべながらこう語りました。
「無心で投げました。気づいたらマウンドにいました。野球少年に戻った気持ちでした。」
この言葉に、野球への純粋な情熱が詰まっています。
メジャー1年目で世界一を経験した26歳の若者は、次なる目標として「世界で一番長く愛される投手になりたい」と話しています。
彼の挑戦はまだ始まったばかり。
日本での栄光も、アメリカでの歓喜も、すべては“野球が好き”という初心から生まれた結果なのです。
■ まとめ:山本由伸という“努力の象徴”
岡山の小さな町から、メジャーの頂点へ。
華やかなスターというよりも、地道な努力と冷静な分析力で這い上がってきた山本由伸。
彼の存在は、努力を重ねる全ての人に勇気を与えています。
これからも彼の右腕が、ドジャースの、そして日本野球の未来を照らしていくことでしょう。


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