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【献金本人】山上徹也被告の母親、法廷で謝罪!「安倍元総理と国民の皆様に心からお詫びします」

安倍晋三元総理を銃撃した罪に問われている山上徹也被告の裁判で、11月13日(木)の第7回公判に被告の母親が証人として出廷し、言葉を詰まらせながら謝罪の意を示しました。

 山上被告は2022年7月、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選候補の応援演説中の安倍元総理(当時67歳)を手製のパイプ銃で銃撃し、殺害したとして、殺人などの罪に問われています。10月28日の初公判では「すべて事実です。私がしたことに間違いありません」と述べ、起訴状の行為を認めていますが、一部の罪については弁護人の主張に委ねる姿勢を見せています。



■母親が証言で謝罪の言葉

 公判では弁護人の質問に対し、母親は息子の犯行について謝罪しました。

弁護人:「言いたいことがありますよね?」
山上被告の母親:「本来は事件が起きた時に、すぐにでも謝罪をと思っていたのですができなかったので、いまここで謝罪します。きょうはここに安倍元総理が来ているかもしれないですし、次男の徹也が大変な事件を起こしたことを心からお詫び申し上げます」

 続けて、次のように述べました。

山上被告の母親:「安倍元総理、安倍元総理の夫人、ご遺族の皆様に心よりお詫びします。安倍元総理を応援していた人も多いと思います。国民の皆様にもお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」

 言葉を詰まらせながらの謝罪は、法廷内に緊張感と重みをもたらしました。


■旧統一教会への献金が背景か

 公判では、母親が山上被告の祖父の死後に不動産を売却するなどして、旧統一教会に総額4千万円を献金した点についても問われました。

弁護人:「子ども3人がみんな進学を控えていた中で、将来がなくなるとは考えなかったのですか?」
母親:「何か…何か道があるだろうと思いました。とにかく、それよりも、献金することが大事だとは考えました」

 山上被告は、母親によるこうした経済的負担が原因の一つとして、犯行動機の形成に関わったと供述しており、母親の証言は裁判において重要な位置を占めています。

 母親は次回、11月18日(火)の第8回公判にも証人として出廷する予定です。


■事件の経緯と裁判の現状

 山上被告は、旧統一教会への多額の献金や家族の困窮などを理由に犯行に至ったと供述しており、兄が難病で十分な治療を受けられず自殺したことや、自身が大学に進学できなかったことも影響したとしています。

 弁護人は武器等製造法違反など一部の罪については成立を争う構えを示していますが、殺人罪など主要罪状については事実を認めており、裁判は現在も証人尋問や証拠調べの段階にあります。

 法廷で母親の謝罪が行われたことで、被害者遺族や国民に対する事件の重みが改めて示される形となりました。今後も裁判の進行とともに、犯行動機や責任の所在に関する議論が続くことになります。

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