サイトアイコン カカnews

涙の証言【山上被告妹】「2人で施設に行けばよかった」母親の旧統一教会信仰に嫌悪感— 安倍元総理銃撃事件 裁判

2022年に安倍晋三元総理大臣を銃撃し殺害した罪に問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判で、11月18日、山上被告の妹が証人として出廷しました。

妹は、複雑で壮絶な生い立ちについて「今までほとんど話したことはない」としながらも、法廷で涙ながらに胸中を吐露。母親の旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の信仰に対する強い嫌悪感と、兄・山上被告との過去に対する深い後悔を語りました。

この証言は、山上被告の犯行に至る背景、特に家族と旧統一教会との関係性を解明する上で極めて重要なものとなります。



1. 壮絶な生い立ちと「忘れたい」という願い

山上被告の妹は、法廷でこれまでの人生についてほとんど語ってこなかった理由を明かしました。

「今まで生い立ちをほとんど話したことはありません。なぜなら、話すと涙が出てきて口に出すのがつらく、つらい思いをなるべく忘れようと生きてきました

この言葉は、山上兄妹が経験してきた環境が、どれほど過酷でトラウマに満ちたものであったかを示しています。

🚨「2人で児童養護施設に行けばよかった」という後悔

妹は、子供の頃に信仰に反対していた祖父に家から追い出されたという出来事に触れ、涙ながらに「後悔」を語りました。

この後悔の言葉は、兄妹が過酷な家庭環境から逃れ、別の人生を歩むことができたかもしれないという、妹の切実な思いを示しています。

2. 母親の信仰に抱いた「受け入れられなかった嫌悪感」

妹は、母親が旧統一教会の信仰を始めた当初から、強い嫌悪感を抱いていたことを証言しました。

「(母の信仰を)受け入れることはできなかった。気持ち悪い

このストレートな言葉から、妹が信仰に対して抱いていた拒否感が伝わってきます。

不気味な儀式と「先祖ばかり大切にする」ことへの違和感

妹は、当時の母親の異様な行動についても詳細に語りました。

生きている家族よりも先祖や教義を優先する母親の姿勢が、幼い妹にとって「おかしなこと」「気持ち悪い」と感じさせたことがわかります。

3. 幼い頃からの「勧誘」と「騙し」の手口

さらに、妹は母親が教団の活動に連れて行ったり、勧誘に利用したりしていた具体的な事例を証言しました。

「パフェを食べに行こう」と誘われて

妹は小学校の頃、母親から「パフェを食べに行こう」と誘われたため喜んでついて行くと、実際は教団の関連施設(ビデオセンター)だったと明かしました。

施設内では、教団の偉い人の話や、「お互いの体をたたき合う」といった儀式的な行為が行われていたといい、妹は会場に入りたくなく、ロビーで待っていたと語っています。

若い主婦を狙った勧誘活動

母親が信者仲間と集まり、若い主婦をターゲットにした勧誘活動をしていたことについても証言しました。

まとめ:事件の背景を裏付ける「家族の苦悩」

山上被告の妹による証言は、単なる家族の回想ではなく、旧統一教会の信仰が家族の生活と精神に与えた破壊的な影響を、当事者の声として法廷に届けたものです。

「2人で施設に行けばよかった」という後悔や、信仰に対する「気持ち悪い」という嫌悪感は、山上被告が抱えていたであろう孤立感や絶望感を裏付けるものであり、事件の背景を理解する上で重要なピースとなります。

この日の証言により、山上被告の生育環境と旧統一教会との複雑な関係性が改めて浮き彫りになりました。裁判は今後も、被告の心情や動機を深く探っていくことになります。

モバイルバージョンを終了