石川県の能登半島を高市総理が訪れ、被災地の視察を行いました。集落が一時孤立した土砂崩れ現場、仮設住宅、観光名所の朝市通りなどを巡り、犠牲者の献花・黙祷も行いました。
これに対して、地元住民やSNSではどのような反応が寄せられているのでしょうか。この記事では被災地の声を中心に紹介していきます。
■「来てくれただけでもありがたい」現地住民の安堵の声
能登半島の住民からは、総理がわざわざ現地を訪れたことに対する安堵の声が聞かれました。
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「総理が現場を見てくれたというだけで、やっと国に届いた感じがする」
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「仮設に住む身として、顔を見せてもらえるのは励みになる」
昨年の地震・豪雨で大きな被害を受けた地域では、復旧工事が遅れている場所も多く、国のトップが視察することで「ようやく進展するのでは」との期待が高まっています。
■SNSで上がった肯定的な意見
SNS上でも、一定の評価をする声が多数見られます。
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「動くのが早い。就任後すぐに被災地を巡る姿勢は良い」
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「現地を見ないと分からないことが多いはず。積極的に回ってほしい」
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「防災庁の設置を進めるのは評価できる」
特に「防災庁」創設の方針を示した点は、SNSでも好意的に受け取られています。
■一方で「視察だけで終わらないでほしい」との不安も
ただし、歓迎一色ではありません。現地住民からは切実な本音も聞かれます。
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「視察はありがたいけど、補助金やインフラ整備がいつ進むのか見えない」
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「毎回視察だけして終わるなら意味がない。継続的な支援を」
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「仮設住宅の冬は本当に厳しい。早く恒久住宅への道筋を示してほしい」
能登半島は道路の復旧や観光業の再建が遅れており、住民の生活再建にはまだ時間が必要です。
■観光業関係者は「朝市を見てもらえたのは大きい」
被災後、集客が大幅に落ち込んでいる朝市通りや温泉街を総理が訪れたことも注目されました。
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「観光地の現状を直接見てもらえたのはありがたい。回復の支援につながると嬉しい」
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「能登観光の風評を払拭するきっかけになるかもしれない」
特に、地元名物の朝市は復興の象徴としても扱われており、総理の訪問が地域活性化の後押しになるという期待が高まっています。
■「復興まで来続けてほしい」これが現地の総意
SNSも現地も、意見は違いながらも共通しているのは、
「これで終わってほしくない」
という点です。
高市総理の視察は、被災地の現状を国として重視しているメッセージではありますが、住民が求めているのは「継続的で実行力のある支援」です。防災庁の設置だけでなく、インフラの早期復旧、住宅の再建支援、観光復活のための具体策など、長期的なサポートが問われています。
能登の住民は、復興を諦めてはいません。しかし、国の継続した支援がなければ進まない現実もあります。総理の今回の訪問が、その第一歩になることを期待したいところです。

