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【速報】静岡県で突風被害、27人が重軽傷 牧之原市では建物40軒が全半壊 台風15号の影響か

突風が襲った静岡県内、広がる被害

9月5日(金)、静岡県内で発生した竜巻とみられる突風により、各地で住宅被害や人的被害が相次ぎました。

警察や消防によると、これまでに27人が重軽傷を負い、建物の被害は少なくとも40軒が全壊または半壊していることが確認されています。

被害は特に牧之原市細江地区を中心に広がり、市内では車の横転や屋根の吹き飛びといった被害が相次ぎました。



◆牧之原市細江地区で甚大な被害

突風の通り道となったのは、牧之原市細江地区です。市役所によると、建物の被害は全壊6軒、半壊34軒にのぼり、住民からの通報は数十件に及びました。

細江地区に住む住民は「突然ゴーという轟音が聞こえ、気付いたときには屋根が飛ばされていた。家の中のものも散乱し、まさに一瞬の出来事だった」と恐怖を語っています。

◆隣接する吉田町・焼津市・浜松市でも被害

牧之原市に隣接する吉田町でも、住宅の窓ガラスが割れるなどの被害が13軒発生。

1人の負傷者が確認されています。

また焼津市では、40代の男性が顔面を骨折する重傷を負いました。

浜松市では、80代の男性が水路に落ちたとの情報があり、消防が捜索活動を続けています。

県内各地で局地的な被害が出ており、広い範囲で突風が発生した可能性も考えられています。

◆台風15号との関連性

気象庁によると、今回の突風は台風15号に伴う積乱雲の発達が原因とみられています。

台風周辺の大気は不安定になりやすく、局所的に強い上昇気流が生じると竜巻が発生しやすい状況になります。

実際、当日には竜巻注意情報が発表されており、住民に注意を呼びかけていました。

しかし竜巻は発生から被害までの時間が非常に短く、完全に避けることが難しいのが実情です。

◆住民の証言から見える“竜巻の恐怖”

現地の住民からは、突風の恐ろしさを物語る証言が相次いでいます。

わずか数十秒の現象で生活が一変する竜巻の破壊力を、住民の言葉が如実に示しています。

◆行政と関係機関の対応

静岡県と牧之原市は、被災者への罹災証明書の発行や、一部地域での避難所開設を決定しました。国の防災担当者も現地調査を行い、必要に応じて支援を行う方針です。

消防や警察は引き続き安否確認と被害状況の把握を進めており、浜松市で行方不明となっている80代男性の捜索も続いています。

◆気象庁の呼びかけ

気象庁は、「竜巻などの突風は発生から被害までの時間が非常に短い。積乱雲が近づいてきたら、丈夫な建物内に避難するなど、少しでも早い対応を心がけてほしい」と呼びかけています。

また今後も台風15号に伴う大雨や強風の恐れがあるため、引き続き警戒を続ける必要があります。

◆竜巻被害の特徴と課題

竜巻による被害は、日本各地で近年増えつつあります。特に台風や前線が活発化する季節には注意が必要です。

課題としては、住民への迅速な情報伝達と避難行動の徹底があります。

スマートフォンの緊急速報や自治体の防災無線を活用し、数分でも早く安全な行動を取れる仕組みづくりが求められています。

◆まとめ

今回の突風被害は、自然災害がいかに突然に人々の生活を奪うかを改めて示しました。引き続き台風15号の影響に注意が必要です。

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