【総額50万】50代男性が暗号資産詐欺被害!その手口とは?気軽なSNSに潜む闇は深かった

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静岡・伊豆の国市で発生!SNS経由の巧妙な「投資詐欺」で50代男性が50万円相当の暗号資産をだまし取られた驚きの手口を徹底解説!

静岡県伊豆の国市に住む50代の会社員男性が、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて知り合った「女性と思われる人物」から、およそ50万円相当の暗号資産(仮想通貨)をだまし取られるという詐欺被害に遭いました。

近年、SNSやマッチングアプリを悪用し、恋愛感情や信頼関係を築きながら金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」と、投資の知識がないターゲットを狙う「投資詐欺」が複合した手口が急増しています。今回の被害事例は、まさに現代のデジタル社会に潜む、巧妙で悪質な詐欺の典型と言えます。

なぜ、信頼関係のない相手に高額な暗号資産を送金してしまったのか?被害に遭うまでの詳細な経緯と、警察が警鐘を鳴らす「詐欺の手口」について解説します。



【詐欺の全貌】被害男性を狙った手口とは?

伊豆中央警察署によると、被害に遭ったのは伊豆の国市に住む50代の会社員の男性です。被害男性がだまされるまでの流れは、非常に典型的な「投資型ロマンス詐欺」のパターンを踏襲しています。

その手口とは?:巧妙に仕組まれた4つのステップ

ステップ1:SNSでの接触と信頼構築(9月上旬)

男性は9月上旬、SNS上で「女性と思われる人物」から接触を受けました。詐欺師は、美人のプロフィール写真や親密なメッセージを送り、ターゲットに「特別な相手」であると錯覚させることが手口の第一歩です。日々の何気ない会話を通じて信頼関係を築き、ターゲットの経済状況や投資への関心を把握した上で、次のステップに進みます。

ステップ2:暗号資産投資への誘導

信頼関係が深まったと判断した詐欺師は、「誰にも教えない特別な投資情報がある」あるいは「私と一緒にやれば必ず儲かる」などと持ちかけ、暗号資産への投資を勧誘しました。暗号資産は価格変動が大きく、多くの人が「一攫千金」の夢を抱きやすいことから、詐欺のツールとして頻繁に利用されます。

ステップ3:複数回にわたる送金(9月下旬〜10月中旬)

男性は、この女性と思われる人物の指示通りに、9月下旬から10月中旬にかけて複数回に渡り、合計でおよそ50万円相当の暗号資産を送金しました。少額から送金を開始させ、増資を促すことで、徐々に被害額を増やしていくのが常套手段です。

暗号資産での送金は、銀行振り込みと異なり、一度送金すると追跡や取り消しが極めて困難であるため、詐欺師にとって非常に都合の良い決済手段となります。

ステップ4:出金時の「手数料」要求(被害発覚)

男性が、実際に投資したお金(または画面上で表示されていた利益)を引き出そうとしたところ、詐欺師側から「高額な手数料」「保証金」の支払いを求められました。

ここで男性は「なぜ利益を引き出すのに、さらに手数料を払わなければならないのか?」と不審に思い、ようやく自身が詐欺に遭っていたことに気づいたということです。この「手数料要求」は、最後の搾取を目的としたものであり、これを支払っても、お金が戻ってくることはありません。

【深刻な背景】なぜ50代の会社員が狙われるのか?

今回被害に遭ったのは50代の会社員男性です。詐欺グループがこの世代を狙う背景には、複数の要因があります。

1. 資金力の高さと退職への意識

50代は、経済的に比較的安定しており、まとまった資金を持っている層が多いです。また、定年を控え、老後の資金形成や資産運用に関心が高まる時期でもあります。詐欺師は、この「短期間で効率よく資産を増やしたい」という心理を巧みについてきます。

2. デジタル化への知識の差

SNSやインターネットの利用が日常化しているものの、暗号資産や投資プラットフォームの仕組み、そしてセキュリティ対策については、若い世代に比べて知識が不十分なケースがあります。詐欺師は、この知識の差を利用し、専門用語を使ってターゲットを信用させ、詐欺サイトや偽のウォレットへ誘導します。

3. ロマンス詐欺の巧妙な心理操作

SNSで親密な関係を装うことで、男性は判断能力が低下し、「この人は自分だけを特別に思ってくれている」という感情的なフィルターを通して相手の言葉を信じてしまいます。これが、冷静に考えれば不審な投資話にも乗ってしまう、最大の原因です。

【警察からの警告】詐欺被害から身を守るための鉄則!

今回の事件を受け、伊豆中央警察署は強く警戒を呼びかけています。

「知らない相手からSNSによる投資の勧誘があった場合は詐欺を疑ってください」

警察が特に強調する、詐欺被害に遭わないための鉄則は以下の通りです。

  1. 知らない相手からの投資勧誘は即座にブロック!:特にSNSで知り合ったばかりの人物が、短期間で金銭や投資の話を持ち掛けてきたら、それは詐欺の可能性が極めて高いです。

  2. 暗号資産の匿名性を悪用されることを理解する!:暗号資産の送金は、基本的に送金先を特定することが困難です。安易にウォレットアドレスを教えたり、指示されたアドレスへ送金したりしてはいけません。

  3. 公式な金融機関以外での取引は避ける!:正規の金融ライセンスを持たない、または聞いたこともない海外の投資サイトへの誘導は全て詐欺と見なすべきです。

  4. 「手数料」を要求されたらアウト!:利益が出たからといって、出金時に追加の手数料や税金を求められることは、正規の投資ではありえません。これは典型的な詐欺の最終段階の手口です。


この被害事例は、誰の身にも起こり得る現代の脅威です。デジタル社会における自己防衛意識を改めて高め、安易な「儲け話」には決して乗らないという強い姿勢を持つことが求められています。

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