JRの見解は「NG」 年末年始の帰省ラッシュで改めて問われる“荷物マナー”
年末年始の帰省ラッシュやUターンラッシュを前に、新幹線や特急列車での荷物マナーが改めて注目されています。
特にSNSなどでたびたび話題になるのが、「大きな荷物を置くために、1人で2座席分を購入してもいいのか?」という問題です。
結論から言うと、JRの見解は明確に「ナシ」としています。
■ JRの公式見解「1人で2座席分の利用はやめてほしい」
JR西日本中国統括本部は、BSS山陰放送の取材に対し、次のように説明しています。
「1人で2座席分の予約は承っていません。基本的に1人1つの座席を使うようにしてほしい」
たとえ指定席であっても、荷物を置く目的で複数座席を購入・占有する行為は認められていません。
理由は「できるだけ多くの人に座席を利用してもらうため」です。
■ 混雑していない場合でもNG?
「空いている列車なら問題ないのでは?」と思う人も多いですが、
混雑が見込まれない状況でもNGとされています。
JR側は、
-
混雑状況に関係なく
-
原則として「1人1座席」
というルールを徹底してほしいとしています。
■ 大きな荷物はどこに置くのが正解?
では、大きな荷物を持っている場合、どうすればいいのでしょうか。
JRでは、以下の方法を案内しています。
-
膝の上に置く
-
座席上の荷物棚を利用する
-
足元に収まるサイズなら足元に置く
さらに、新幹線などで
3辺の合計が160cm超〜250cm以内の「特大荷物」を持ち込む場合は、
-
特大荷物スペース付き座席
-
特大荷物コーナー付き座席
を事前に予約する必要があります。
■ 年末年始は特にトラブルになりやすい
JR西日本によると、
-
下りの帰省ラッシュ:12月30日
-
上りのUターンラッシュ:1月3日
がピークになる見込みです。
この時期は、
-
座席を巡るトラブル
-
荷物を巡る注意や口論
が起こりやすくなります。
■ 「自分はお金を払っている」は通用しない
「2席分のお金を払っているのだから問題ないのでは?」
という声もありますが、JRはそもそも1人で2席分の利用自体を想定していないとしています。
ルール上NGである以上、車掌から注意を受ける可能性もあります。
■ まとめ
-
新幹線・特急で荷物目的の2座席利用はNG
-
混雑していなくてもルールは同じ
-
大型荷物は「特大荷物スペース付き座席」を予約
-
年末年始は特にマナーが重要
帰省や旅行が多くなるこの時期こそ、
周囲への配慮と正しいルールの理解が求められています。
