収穫に感謝し、新穀を神に奉って国家安泰や国民の繁栄を祈る新嘗祭(にいなめさい)。
その中身は具体的に、どこで、何をしているのかご存じですか?
ここでは、新嘗祭の行事内容、場所、由来について詳しく紹介していきます。
新嘗祭?おじさん何て読むのかわかりません
にいなめさいと読むよ
よくあるお祭りと違って天皇レベルの神聖な儀式なのよ
なんだって!?ワイワイガヤガヤするお祭りとは違うのかい!?
その年の豊作に感謝して、天皇陛下が神様に新穀をお供えするお上品な行事なの
新嘗祭とは
新嘗祭とは、収穫に感謝し、新穀を神に奉って国家安泰や国民の繁栄を祈るお祭りです。
毎年11月23日に、伊勢神宮にある宮中三殿の神嘉殿(しんかでん)というところで行われます。
天皇陛下が新穀を神様にお供えし、五穀豊穣に感謝を捧げ、祈念します。
その後、天皇陛下もその新穀を御自ら食べるという、長い歴史のある重要な宮中祭祀なのです。
11月23日は「勤労感謝の日」と呼ばれていますが、これは戦後に名付けられたものであり、もともとは「新嘗祭」としての祝日だったんです。
開催概要
日時 | 2024年11月23日(土・祝) |
場所 | 伊勢神宮(三重県伊勢市) |
お問い合わせ | 神宮司庁
〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1 電話 : 0596-24-1111 [代表](平日・9:00~16:00) Fax: 0596-27-0520 公式サイト:伊勢神宮 (isejingu.or.jp) |
新嘗祭の流れ
新嘗祭の流れについて、紹介します。
新嘗祭の流れ①4:00 外宮で大御饌(おおみけ)
大御饌とは、神様に供える食事のことです。
新穀のお米はもちろん、海の幸山の幸などをお供えします。
新嘗祭の流れ②7:00 外宮で奉幣(ほうへい)
奉幣とは、天皇陛下から遣わされた勅使が、天皇陛下の捧げ物である幣帛(へいはく)を奉納します。
新嘗祭の流れ③11:00 内宮で大御饌
新嘗祭の流れ④14:00 内宮で奉幣
伊勢神宮には外宮(げくう)の豊受大神宮と内宮(ないくう)の皇大神宮がありますが、外宮先祭というルールが決められているので、外宮からのスタートとなります。
伊勢神宮の参拝時間は、5:00~17:00なので、時間が合えば新嘗祭を見ることができます。
毎年混雑するので、時間と場所は余裕をもって確保できるよう行動しましょう。
それにしても、早朝すぎますね( ゚Д゚)
由来
新嘗祭は、「天孫降臨(てんそんこうりん)」という神話の時代からその言葉が登場しています。
古事記によると、日本の総氏神である「天照大御神(あまてらすおおかみ)」が、「豊かな稲作ができるように」新嘗祭を行ったと記されています。
642年(飛鳥時代)の皇極天皇が最初に新嘗祭を行った人物といわれています。
毎年行われるようになったのは1688年(元禄時代)の東山天皇からだそうで、1908年(明治時代)になると、神祭の中でも主要なものとされる大祭に指定されました。
宮中祭祀の重要な祭りに位置付けられ、現在に至るまで続いています。
アクセス方法
アクセス方法を紹介します。
公式サイトからもアクセス方法の紹介がありますので参考にしてください。
車でのアクセス
高速道路:伊勢自動車道「伊勢IC」「伊勢西IC」下車後、約6~10分
外宮に行きたい → 伊勢神宮外宮前駐車場
内宮に行きたい → 市営宇治駐車場
(駐車場情報はこちら →→ らくらく伊勢もうで (rakurakuise.jp))
内宮⇔外宮は車で約10分です。
公共交通機関でのアクセス
外宮に行きたい → 近鉄、JR「伊勢市駅」下車後、徒歩5分(バス約5分)
内宮に行きたい → 近鉄「五十鈴川駅」下車後、徒歩30分(バス約6分)
外宮⇔内宮は徒歩で約50分です。(バス約10分)
徒歩だと結構歩くので、バスやタクシーを使って移動することをおすすめします。
最後に
いかがでしたか?
日本の重要な祭礼である新嘗祭は、死ぬ前に一度は訪れてみたいものです。
当日は皆さんも五穀豊穣と国民の繁栄を天皇陛下と一緒に願ってみるもも良いかもしれませんね。