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那須雪崩事故、誰の責任だったのか?引率教員に有罪判決…問われた“判断”とは

2017年に発生した「那須雪崩事故」。
高校生8人と教員1人が亡くなった痛ましい事故で、ついに刑事責任が問われた裁判の判決が言い渡されました。

現場は栃木県・那須町
判決を出したのは宇都宮地方裁判所です。

では結局、誰の責任が認められたのでしょうか?
そして、なぜ教師が刑事責任を問われることになったのでしょうか?



有罪となったのは引率教員

今回、業務上過失致死傷の罪に問われたのは、講習会を引率していた教員らです。

裁判では、

・悪天候の中で活動を継続した判断
・雪崩の危険性をどこまで予見できたか
・安全確保の義務を果たしていたか

が大きな争点になりました。

検察側は「雪崩の危険は予見可能だった」と主張。
一方、弁護側は「当時の状況で事故を具体的に予測するのは困難だった」と反論していました。

そして裁判所は、一定の予見可能性があったと判断。
引率教員に有罪判決が言い渡されました。


校長や県の責任は?

では、責任は現場の教員だけなのでしょうか?

事故当時、春山登山講習会は県主催で行われていました。
そのため、

「県の責任は?」
「管理体制に問題はなかったのか?」

という声も上がっています。

刑事裁判では個人の過失が中心に審理されますが、民事では県に対する損害賠償請求も起きています。

つまり――

刑事責任と行政・組織の責任は別の問題なのです。


なぜ教師が刑事責任を負うのか?

部活動や学校行事での事故では、民事責任は問われても、刑事責任まで発展するケースは多くありません。

しかし今回の事故では、

・事前に大雪注意報が出ていた
・積雪状況が急激に悪化していた
・当初の予定を変更し雪上訓練を実施した

といった事情が重く見られました。

「危険を避ける判断はできなかったのか?」

この一点が、裁判で繰り返し問われたポイントです。


教育現場に広がる波紋

今回の判決は、全国の学校関係者にも衝撃を与えています。

「部活動の引率が怖い」
「どこまで責任を負うのか?」

そんな声も聞かれます。

安全管理の徹底は当然ですが、判断の結果が刑事責任に直結するとなれば、教育現場の萎縮につながるのではという懸念もあります。


まとめ

那須雪崩事故の判決で問われたのは、「誰が判断し、その責任を負うのか」という問題でした。

・引率教員に有罪判決
・予見可能性が争点
・県の民事責任は別途審理

事故から年月が経ちましたが、責任の所在をめぐる議論はまだ終わっていません。

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