特殊詐欺事件で再逮捕された俳優・宮島三郎容疑者(44)。
「どこかで見たことある」と記憶していた人も多いかもしれません。実は彼は、人気ドラマ『闇金ウシジマくん』に出演していた経歴を持つ、いわば“実力派のバイプレイヤー”でした。
では、彼はどのような人物で、どんなキャリアを歩んできたのでしょうか。今回の事件を機に、その素顔を掘り下げます。
■ 宮島三郎の基本プロフィール
引用:週刊女性PRIME
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氏名:宮島 三郎(みやじま さぶろう)
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年齢:44歳(1981年生まれ)
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出身地:東京都
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身長:約178cm
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所属事務所:G-STAR.PRO(事件発覚後に契約解除)
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趣味・特技:剣道、ボクシング、関西弁の演技(関西人ではない)
舞台・映像ともに活動していたマルチな俳優であり、演技力には定評がありました。
特に“怪しい役”“チンピラ役”“落ちぶれた中年”などを演じさせると光る存在感があり、同業者からの評価は決して低くありませんでした。
■ デビューは30代から?遅咲きの苦労人俳優
宮島容疑者が俳優活動を本格的に始めたのは、30代に入ってからと言われています。
若いころは映像関係の裏方やアルバイトで生計を立てており、華やかな芸能界とは無縁の生活を送っていたようです。
30代前半に知人の紹介で小劇場の舞台に立ったことをきっかけに、演技に目覚めたとのエピソードもあり、本人も「遅咲きだからこそ、役に真剣に向き合える」と語っていたことがあります。
インディーズ映画やVシネマなど、マスに届かない作品への出演が多く、生活は決して楽ではなかったと見られます。
■ 『闇金ウシジマくん』出演で注目される
彼の代表作とも言えるのが、テレビドラマおよび映画『闇金ウシジマくん』シリーズです。
リアルな社会の闇を描いたこの作品で、宮島容疑者は「詐欺グループの一員」「打ち子」など、いわゆる“闇の住人”役を数話にわたり演じていました。
台詞は多くありませんが、冷酷さと哀愁が入り混じったその表情や佇まいは、「リアルすぎて怖い」「演技というより地でやってるのかと思った」とネット上で話題になることもありました。
皮肉にも、今回の再逮捕によって「ウシジマくん、リアルだったんだ…」という声が再びSNSで拡散されています。
■ 実生活でも“ギリギリの生活”だった?
演技力の高さが評価されつつも、宮島容疑者は芸能界でブレイクするには至りませんでした。
全国ネットのドラマ出演は限られ、舞台も小規模な公演が中心。
映像作品の出演料だけでは生計を立てるのが難しく、飲食店や倉庫作業などのアルバイトを掛け持ちしていたとも言われています。
知人の証言によれば、「生活はいつもギリギリで、タクシー代も惜しんでいた」「オーディションには必ず来ていたけど、服装はいつも同じだった」とのこと。
華やかに見える芸能界の裏で、実はこうした“報われない中年俳優”が少なくないのも現実です。
■ 詐欺グループとの接点はどこに?
警察の発表によれば、宮島容疑者は特殊詐欺グループの「換金係」として、電子マネーの暗証コードを買い取り業者に渡し、現金化する役割を担っていたとみられます。
この役割は、実はドラマ『ウシジマくん』でもそっくりそのまま描かれており、「演技が現実になった」という最悪の形に。
では、なぜ彼が詐欺グループに加担することになったのか?そこには、芸能界で報われなかった中年俳優の“孤独”と“焦り”が見え隠れします。
関係者によると、ここ数年は芸能の仕事が激減しており、数千円の報酬でも演技の仕事を受けるような状況だったとか。
そんな中、怪しいルートから「簡単にお金が稼げる」と誘われ、軽い気持ちで関わってしまったのかもしれません。
■ 家族構成やSNSは?
宮島容疑者の私生活については、あまり多くの情報が明らかになっていません。
結婚歴や子どもの存在も不明で、SNSアカウントも頻繁に削除・再登録を繰り返していたため、素顔はベールに包まれています。
ただ、事件前には「YouTubeチャンネルを開設したい」と話していたという証言もあり、再起を狙っていた可能性はあります。
しかしその矢先、詐欺容疑での逮捕──そして再逮捕。すべてが暗転したのです。
■ まとめ:なぜ彼は“闇”に呑まれたのか?
宮島三郎という俳優は、遅咲きながらも真面目に演技に取り組んできた人物でした。
チャンスを掴みかけた時期もあったでしょう。
しかし、才能や努力だけでは生き残れない芸能界の厳しさと、社会の経済的格差が、彼を“闇”へと追い詰めてしまったのかもしれません。
ウシジマくんのセリフを借りるなら、
「金がないヤツは選択肢もねぇんだよ」
まさに、その言葉通りの結末となってしまいました。
今後の捜査と裁判の行方によっては、さらに彼の“もう一つの顔”が明らかになるかもしれません。