お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(62)が、11月1日に有料配信サービス「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」で約1年10か月ぶりに芸能活動を再開しました。
長年、テレビ界の最前線で笑いを作り続けてきた松本さんが、自らの口で休止中の思いを語る姿に、多くの視聴者が注目しました。
本記事では、松本人志さんの活動再開の詳細、休止の経緯、そして今後の活動方針を中心にまとめます。
■ 生配信での復帰 相方・浜田雅功は不在
松本人志さんが出演したのは、吉本興業が新たに立ち上げた有料配信サービス「DOWNTOWN+」。
このプラットフォームは、ダウンタウンのコンテンツを中心に発信していくことを目的にしたもので、松本さん自身が第一回の生配信を担当しました。
生配信は穏やかなトーンで始まり、冒頭で松本さんは深々と頭を下げ、こう話しました。
「たくさんの芸人仲間とか、後輩を巻き込んだ。テレビスタッフにも迷惑をかけた。本当に申し訳ないと思っています。」
相方の浜田雅功さん(62)はこの配信には出演せず。
松本さんが単独でファンに向けて語りかける形となりましたが、ダウンタウンの2人が再び揃う日は、そう遠くないと見る声も多く上がっています。
■ 休止の理由――きっかけは2024年1月の報道
松本人志さんが芸能活動を休止したのは、2024年1月。
当時、「週刊文春」にて女性に性的行為を強要した疑惑が報じられたことがきっかけでした。
松本さんは当時、所属する吉本興業を通じて「事実無根」と全面的に否定。
しかし社会的な反響の大きさから、自ら活動休止を申し出て、テレビ・ラジオ・イベントなどすべての出演を見合わせました。
その後、関係者の証言や証拠をもとに複数の法的手続きを進め、2025年秋頃には一部の疑惑が誤報である可能性が浮上。
このころから、徐々に「復帰が近いのでは」との噂が広まり始めていました。
■ 「芸人仲間や後輩を巻き込んだ」――松本人志の胸中
復帰配信で印象的だったのは、松本さんが真っ先に謝罪の言葉を口にしたことでした。
「俺のせいで、芸人仲間や後輩たちを巻き込んでしまった。笑いの世界の中で、自分が原因で周りが苦しむのは本当に辛かった。」
この言葉に対し、SNSでは「涙が出た」「ようやく本音を聞けた」といった声が多数寄せられました。
かつて『ガキの使いやあらへんで!』や『松本家の休日』などで見せた毒舌やユーモアとは違い、等身大の“人間・松本人志”としての言葉が視聴者の胸に響いたようです。
■ 「DOWNTOWN+」とは? 復帰の場に選ばれた理由
今回の復帰場所となった「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」は、吉本興業が手掛ける新しいデジタル配信サービス。
主に過去のダウンタウン関連番組のアーカイブ配信、新企画、トークライブなどが予定されています。
松本さんはこのプラットフォームについて、配信中に次のように語りました。
「テレビって、どうしても“いろんな制約”がある。だから自分の言葉で、自分のペースで、笑いを届けたいと思いました。」
つまり、“テレビではなく、ネットから再出発”という選択には、松本さんなりの強い意志が感じられます。
また、吉本興業側も「松本本人の意向を尊重し、安心して活動を再開できる環境を整えた」と説明しており、今回の復帰は慎重に準備されたものであることが分かります。
■ 休止中に見せた沈黙と葛藤
松本人志さんは休止期間中、ほとんど公の場に姿を見せませんでした。
SNSの投稿も停止し、近しい芸人仲間との連絡も最小限にしていたとされています。
一方で、関係者によると、松本さんは体調を整えながら読書や映画鑑賞を続け、笑いのアイデアをノートに書き留めるなど、「芸人としての自分を失わないようにしていた」とのことです。
また、浜田雅功さんとの関係も変わらず続いており、2人は定期的に連絡を取っていたといいます。
松本さんはかねてから「浜田がいたから今の自分がある」と語っており、ダウンタウンの絆はこの期間も途切れることはありませんでした。
■ 視聴者の反応「戻ってきてくれて嬉しい」
配信直後、X(旧Twitter)では「#松本人志復帰」「#ダウンタウンプラス」がトレンド入り。
コメント欄には以下のような声が相次ぎました。
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「松本さんの真面目なトーンに心を打たれた」
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「何があってもやっぱり松本さんの笑いが好き」
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「浜田さんとの共演をもう一度見たい!」
中には、「まだ完全に疑惑が晴れたわけではない」という厳しい意見もありますが、多くのファンが“松本人志の復帰”そのものを歓迎しています。
■ 今後の活動は?「少しずつ戻っていけたら」
配信の終盤で、松本さんは今後についてこう話しました。
「いきなり昔みたいにバンバンやるつもりはない。少しずつ、みんなに笑ってもらえる場所を増やしていけたらと思っています。」
また、新企画として「若手芸人とのトーク配信」や「未公開トークの解禁」なども構想中とのこと。
地上波復帰はまだ未定ですが、配信を通じてファンとの距離を縮めながら、ゆっくりと再スタートを切るようです。
■ 松本人志のプロフィール
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名前:松本人志(まつもと・ひとし)
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生年月日:1963年9月8日(62歳)
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出身地:兵庫県尼崎市
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血液型:B型
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身長:172cm
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コンビ名:ダウンタウン(相方:浜田雅功)
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所属事務所:吉本興業
高校卒業後に吉本総合芸能学院(NSC)に入学。
1980年代後半、『4時ですよーだ』や『ダウンタウンのごっつええ感じ』でブレイク。
以降、『ガキの使いやあらへんで!』『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』など、数多くの人気番組を生み出しました。
その独自の笑いの哲学や毒舌トークで、“平成・令和の笑いの象徴”と称される存在です。


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