国内女子ゴルフツアー富士通レディース(千葉・東急セブンハンドレッドC)で、木村彩子選手(29=コンフェックス)が見事な逆転劇を見せ、3年ぶりとなるツアー通算2勝目を挙げました。
6バーディー、2ボギーでスコアを4つ伸ばし、トータル12アンダーでフィニッシュ。22年のアース・モンダミン・カップ以来となる優勝を飾りました。
1番で出遅れも冷静なプレー 後半は独走モードに
最終日は3人が並ぶ首位からのスタート。同組の渡辺彩香、高橋彩華が1番でバーディー発進し、木村選手はいきなり3位に後退。しかし焦ることなく、4・5番で連続バーディーを奪い、勝負の流れを引き寄せます。
その後、渡辺選手が連続ボギーで後退。木村選手は7番で単独首位に立つと、8番ではピンまで50センチに寄せるスーパーショットを決めバーディー。13番終了時点で4打差、16番終了時点で5打差と突き放し、最終的には独走態勢で優勝を決めました。
初日は44位発進も怒涛の巻き返し
第1ラウンドをイーブンパーの44位で終えた木村選手。しかし第2ラウンドで5連続バーディーを奪うなど、ビッグスコア「64」をマークして首位に浮上。勢いそのままに最終日も安定したプレーを見せ、笑顔の優勝となりました。
11月2日には30歳の誕生日を迎える木村選手。20代最後のシーズンで2勝目を挙げたことは、大きな節目の勝利となりました。
「石ころ世代」から「輝く世代」へ 95年度生まれの台頭
今季は95年度生まれの選手たちが次々と優勝。永峰咲希、柏原明日架、金沢志奈、堀琴音らに続き、木村選手も頂点に立ちました。
木村選手は前日のホールアウト後、報道陣にこう語りました。
「私たち『○○世代』ってついてないんです。ぜひ付けてください!」
自らを「石ころ世代」と呼び合ってきた95年度組。しかし今季の活躍ぶりは、もはや「磨けば光る」ではなく、すでに輝きを放ち始めています。
木村彩子選手プロフィール
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名前:木村彩子
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生年月日:1995年11月2日
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年齢:29歳(2025年現在)
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所属:コンフェックス
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出身地:大阪府
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ツアー通算勝利:2勝
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初優勝:2022年アース・モンダミン・カップ
今後の展望
「ダイヤモンド世代」に代表される03年度生まれの若手が注目される一方で、95年度世代の実力派選手たちが再び脚光を浴びています。
木村選手は優勝インタビューで、「みんなが頑張っているから、自分も負けられないという気持ちが力になりました」と世代の仲間たちへの思いを語りました。
賞金ランク争いも終盤戦。今後のツアーで、彼女たちの存在感はさらに増していきそうです。