フライドチキンの世界的チェーン、ケンタッキーフライドチキン(KFC)が、アメリカでかつての人気サイドメニュー「ポテトウェッジ」を5年ぶりに復活させ、大きな話題を呼んでいます。日本でも「カーネリングポテト」として親しまれてきた皮付きポテトが再び味わえるのか、多くのファンが注目しています。
アメリカでの熱狂的な復活劇
「ポテトウェッジ」は1990年代半ばに登場し、長らくKFCの定番サイドとして愛されてきました。外はカリッと、中はホクホクとした食感が特徴で、シンプルながらファンの心を掴み続けていたのです。ところが2020年、突如メニューから姿を消してしまい、多くのファンが落胆。「ポテトウェッジがないならKFCには行かない」といった声がSNSに溢れ、オンライン署名運動まで起こる事態となりました。
その熱意がついに実を結び、2025年9月、KFCは米国で「ポテトウェッジ」を期間限定で復活。さらに人気だった「ホット&スパイシーウィング」も同時に復刻され、“最強タッグ”として登場しました。
SNSでは「これなら行列に並ぶ価値がある」「祝うために半休取る」といったコメントが相次ぎ、一部のファンは「ファストフード界における一大イベントだ」とまで表現。アメリカでは販売初日から大行列ができ、再販を心待ちにしていた熱狂ぶりがうかがえます。
日本での思い出「カーネリングポテト」
日本のKFCでも、かつては「カーネリングポテト」という名前でポテトウェッジが販売されていました。皮付きの大ぶりポテトは、オリジナルチキンやツイスターと並ぶ人気サイドメニューとして根強いファンを獲得。特に1990年代から2000年代にかけては、「チキンといえばカーネリングポテト」というイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、日本でも同様に姿を消してしまい、現在は細切りタイプのポテトが提供されています。そのため、今回の米国での復活を受けてSNSでは「またカーネリングポテトを食べたい」「日本でも復活してほしい」といった声が続出しています。
再販の可能性は?
2025年9月現在、日本KFCから公式な復活の発表はありません。しかし、アメリカの熱狂ぶりが報じられることで、日本でも再販を望む声がさらに広がる可能性があります。
KFCは過去にも、海外で好評を博した商品を日本市場に導入した実績があります。たとえば「チキンフィレサンド」や「ツイスター」のように、最初は海外で人気を得てから日本に上陸したケースもあるのです。そのため、「カーネリングポテト」の再登場も決して夢物語ではありません。
ただし今回の米国復活は「期間限定」であり、在庫がなくなり次第終了とされています。過去にも短期間で終了した事例があるため、再販を期待するなら動向をこまめにチェックする必要があるでしょう。
ファン心理を動かす“懐かしの味”
「懐かしい味」という要素は、ファストフード業界で大きな力を持ちます。実際、マクドナルドの「テリヤキバーガー」やモスバーガーの「ナンタコス」など、過去に人気を博した商品が復活すると、そのたびに大きな話題を呼んできました。
KFCの「ポテトウェッジ」も同様で、単なるサイドメニューではなく、多くの人にとって青春時代の味であり、思い出そのものでもあります。だからこそ、アメリカでの復活は「チキンのついで」ではなく、わざわざ行列に並んででも食べたい“主役級”の存在感を放っているのです。
日本のファンの声
日本のSNSでも今回のニュースは大きな反響を呼びました。
- 「あの皮付きポテトをもう一度食べたい!」
- 「カーネリングポテト復活したら、毎週通う」
- 「米国の盛り上がりを見て、羨ましくなった」
といった声が多く、かつて愛されていたメニューであることが改めて浮き彫りになりました。
まとめ
ケンタッキーの「ポテトウェッジ」がアメリカで5年ぶりに復活し、ファンの熱狂を呼んでいます。日本での「カーネリングポテト」の再販は現時点で未定ですが、アメリカでの成功次第では、日本でも復活する可能性が十分にあります。
“じゃない方ポテト”と呼ばれながらも、多くの人に愛されてきたサイドメニュー。日本のファンが再びその味を楽しめる日は訪れるのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。
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