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【自民党総裁選2025】党員票は誰に?最新人気ランキングと情勢分析

2025年10月4日に投開票が行われる自由民主党総裁選挙。新総裁はそのまま日本の総理大臣となるだけに、国民的関心は非常に高まっています。とりわけ今回注目されているのが「党員票の行方」です。国会議員票と並び、全国の党員・党友による投票結果が勝敗を左右する仕組みとなっており、世論の空気をより色濃く反映するのが党員票だと言われています。過去にも、小泉純一郎氏が2001年に圧倒的な党員票を獲得して総裁に押し上げられた事例があり、今回もその再現が注目されています。

そこで本稿では、最新の情勢や各陣営の基盤をもとに「党員票人気ランキング」を作成し、候補者ごとの強みや課題を整理しました。



党員票ランキング(現時点予測)

第1位 小泉進次郎(農林水産大臣)

世論調査でも首位を走る小泉進次郎氏は、党員票でも圧倒的優位と見られています。若手世代の旗頭として知名度が高く、「世代交代」を求める声に合致する存在。地方党員の間でも人気が強く、「石破票」の多くを引き継ぐ可能性があるとみられます。特に農林水産大臣としての経験から、農業団体や地方組織に対しても一定の訴求力を発揮。ガソリン税減税や賃金引き上げなど生活者目線の政策は、地方党員の共感を得やすい点です。

第2位 高市早苗(元総務相)

保守派を代表する存在として、地方の右派票や女性党員からの支持が厚いのが高市早苗氏です。特に関西・九州の一部地方組織では根強い人気を誇り、党員票では議員票以上に強みを持つ可能性があります。「女性初の総理」を期待する声もあり、都市部の党員票でも一定の浸透が見込まれます。一方で、減税や現金給付といった経済政策は「実現可能性が疑問」との見方もあり、広範な層にどこまで食い込めるかが課題です。



第3位 林芳正(官房長官)

外交経験に裏打ちされた安定感が売りの林芳正氏。地方党員の中でも「安定路線を望む層」から支持を受けています。とくに中国・四国や中部地方の組織票が期待され、議員票ほどではないにせよ党員票でも一定の存在感を発揮するでしょう。ただし、派手さや強いメッセージ性に欠けるため、党員票で上位に食い込むには「安全運転以上のプラス要素」が求められます。

第4位 茂木敏充(元幹事長)

自民党の実務型政治家として豊富な実績を持つ茂木敏充氏は、議員票では一定の地盤を築いているものの、党員票での人気は限定的です。地方の党員にとって「わかりやすい旗印」が弱いため、浸透度は上位候補に及びません。ただし組織力を活かし、北関東など地元基盤を中心に票を積み上げる可能性があります。

第5位 小林鷹之(元経済安全保障担当大臣)

若手のホープとして台頭する小林鷹之氏は、「次世代リーダー」をアピールする戦略を展開中。しかし党員票での浸透度はまだ限定的で、名前認知度の低さがネックとなっています。移民規制や経済安全保障といったテーマは一定の関心を集めるものの、地方党員の幅広い層に届くには至っていません。今回の総裁選を通じて存在感を示すことが、今後に向けた大きなステップになるでしょう。

最新世論調査の傾向

もっとも参考になるのが、直近の各社世論調査です。党員票の動きは投開票日まで見えませんが、一般有権者の支持傾向が「党員票の予兆」となる場合も少なくありません。

こうした数字から見えてくるのは、小泉氏と高市氏の「二強構図」です。特に電話調査では小泉氏、ネット調査では高市氏が強い傾向があり、世代や調査手法によって支持傾向に差があることも浮き彫りになりました。

過去の党員票の意味と影響

自民党総裁選において、党員票はしばしば「世論の代理」として機能してきました。

こうした歴史からも、党員票の動向は総裁選の行方を大きく左右する要素といえます。

石破票の行方

今回特に注目されるのは、石破茂総裁が築いた支持基盤=いわゆる「石破票」がどこへ流れるかです。地方党員に強い石破氏が退陣を表明したことで、その票田が分散することは必至。

石破票が小泉氏に集中すれば「小泉一強」ムードがさらに高まりますが、分散すれば決選投票に持ち込まれるシナリオも現実味を帯びます。

総評と展望

今回の党員票ランキングを見ると、

となっています。

最終的には、国会議員票と党員票がどのように噛み合うかが決定打になります。小泉氏が一次投票で過半数に迫るか、それとも高市氏や林氏が食い下がり決選投票に持ち込むか。過去の例からも、党員票は時に大きなサプライズを生むため、最後まで情勢は予断を許しません。

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