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「高卒だったの?」田久保真紀市長が“学歴詐称”騒動に終止符? ホームページを修正も…失職は避けられず!?

静岡県伊東市の田久保真紀市長(54)が、自身の学歴を「東洋大学卒」としていた件で、ついに市のホームページが更新されました。

10月20日付で、正式に「静岡県立伊東城ケ崎高等学校普通科卒業」と記載され、田久保市長の“最終学歴”が高卒であることが明らかになりました。

市側は、学歴詐称疑惑を受けて新たに設けた「市長職の経歴に関する要領」に基づき、提出された証明書により学歴を確認したとしています。



■市ホームページが“高卒”に修正

 静岡県伊東市の公式ホームページでは、これまで田久保市長の経歴欄に「東洋大学卒」と記載されていました。
 しかし、実際には大学を卒業しておらず、除籍(中途退学)となっていたことが判明。

 今回、市が正式な証明書類を提出させたうえで、表記を「高等学校卒業」に訂正しました。

 市によると、10月1日に施行された要領では、市長就任日から原則21日以内に最終学歴や職歴の証明書を担当課に提出するよう定めています。
 すでに在任中の田久保市長についても、10月21日までの提出が求められていました。

 結果的に田久保市長は、正式な証明書を提出。ホームページ上では“大学卒業”の記述が削除され、代わりに「静岡県立伊東城ケ崎高等学校普通科卒業」と明記される形となりました。

■「東洋大卒」は事実でなく…経歴詐称の発端

 問題の発端は、市の広報誌や選挙関連資料に掲載された「東洋大学卒」という表記です。
 当初、田久保市長自身もその学歴を公式プロフィールとして用いていましたが、報道によって“除籍扱い”であることが発覚しました。

 大学側も「卒業記録は確認できない」と回答し、事実上の“学歴詐称”として問題視されることになったのです。

 市民の間からは「誤解なら早く説明を」「意図的なら市長としての信頼が揺らぐ」といった声が相次ぎました。
 市長本人は当初、「誤解を与えた」と説明しましたが、明確な謝罪や釈明は避けてきました。

■不信任決議→市議会解散→再び“失職濃厚”の展開へ

 学歴問題に加え、田久保市長の政治姿勢にも批判が高まり、市議会は9月に不信任決議を可決。
 これに対抗する形で、田久保市長は市議会を解散しました。

 ところが、10月19日に行われた市議会議員選挙では、再び不信任に賛成する意向の議員が多数当選
 定数20のうち19人が「再可決に賛成」とみられており、今月31日に招集される臨時議会で再び不信任案が可決される見通しです。

 地方自治法では、議会による不信任決議が再可決された場合、市長は自動的に失職となります。
 つまり、田久保市長はこのままでは“任期途中での退陣”がほぼ確実な状況に追い込まれています。

■「誤解だった」との主張も、市民の信頼回復は遠く

 田久保市長はこれまで、「東洋大学には通っていたが、卒業していないことを明確に説明してこなかった。誤解を招いた責任を感じている」と述べています。
 しかし、市民の受け止めは厳しく、「意図的な印象操作」「経歴を盛ったようにしか見えない」という批判が根強く残っています。

 地元では、
 「最初から“中退”と書いておけばよかった」
 「地方の小さな市でも、情報の透明性が求められる時代」
 といった声も聞かれ、学歴の“正直さ”が政治家の資質と結びつけて語られるようになっています。

■田久保真紀市長とはどんな人物?

 田久保真紀氏は1969年生まれ、静岡県伊東市出身。
 かつては市議会議員を3期務め、地域活動にも熱心な姿勢で知られていました。
 女性市長としての期待も高く、2022年に伊東市長選で初当選。

 当選当時は「地域密着型の市政」「女性目線の改革」を掲げていましたが、就任後は議会との対立が続き、今回の不信任決議も含め、政治的に厳しい立場が続いています。


■“学歴”が命取りになる政治のリアル

 日本の地方政治において、学歴は必ずしも能力を示すものではありません。
 しかし、「経歴の正確さ」は市民からの信頼の根幹に関わります。
 とくにインターネットで情報が容易に確認できる時代において、経歴の誤りや不正確な表記はすぐに拡散し、政治生命を左右するリスクがあります。

 政治評論家の一人はこう話します。
 「今回のケースは、“経歴の誤り”というよりも、“誤りを放置したこと”が問題。説明責任を後回しにした結果、信頼を失った典型です」


■ネット上では“高卒問題”よりも「態度」が話題に

 SNS上では、学歴そのものよりも「対応の仕方」が批判の的になっています。
 「高卒でもいい。問題は、誤りを認めずに逃げたこと」
 「大学を出ていなくても、市長としての資質があれば誰も文句言わない」
 「誠実に謝っていれば、ここまで炎上しなかった」

 という声が多く見られ、今回の騒動が単なる“学歴問題”ではなく、リーダーとしての信頼の問題に発展していることがわかります。


■失職の可能性が高まる中、田久保氏の今後は?

 臨時議会で不信任が再可決されれば、田久保市長は失職し、出直し市長選が行われる可能性があります。
 ただし、再び立候補したとしても、市民の信頼を取り戻すのは容易ではないでしょう。

 今後、市政の混乱が長引くことを懸念する声も出ています。
 市政関係者の一人は、「伊東市のイメージが悪化している。市民サービスが滞らないよう、行政側は冷静な対応を取る必要がある」と話しました。


■まとめ:「正直さ」が最大の武器になる時代

 “学歴”という紙の上の肩書きよりも、いま問われているのは「正直さ」と「説明責任」です。
 地方都市であっても、情報が全国に発信される現代社会では、小さな嘘が政治生命を揺るがすこともあります。

 田久保市長のホームページに「高卒」と明記された今、形式上は訂正が済んだ形です。
 しかし、市民が求めているのは「修正」ではなく、「誠実さ」。
 田久保氏がその信頼をどう取り戻すのか、注目が集まっています。

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