神戸市で発覚した衝撃の児童虐待事件!9歳息子に「脚の骨を折る」と脅迫し、腹部を殴打した45歳会社員父親を逮捕!
兵庫県神戸市で、実の息子に対する許しがたい暴行と脅迫の事件が発生しました。兵庫県警長田署は11日、当時9歳の次男を脅した上で、腹部を複数回殴打したとして、兵庫県西宮市に住む会社員の男(45)を、脅迫と暴行の疑いで逮捕しました。
この事件は、単なる体罰の範疇を超えた、子どもの心身に深い傷を負わせる残虐な行為であり、警察への通報によってその全貌が明らかになりました。なぜ、父親は幼い息子に対してこのような暴行に及んだのか?事件の経緯と、日常的な虐待の可能性、そして家族が抱えていた闇について深く掘り下げます。
【事件の経緯】脅迫と暴行が起きた「恐怖の瞬間」
逮捕された45歳の会社員の男は、事件当時、妻と長男、次男の4人で神戸市長田区内に住んでいました。現在は、家族と別居しているといいます。
1. 逮捕容疑の詳細(9月15日)
逮捕容疑とされているのは、2023年9月15日午後5時40分ごろ、当時の自宅内で次男(当時9歳)に対して行った行為です。
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脅迫行為:「従わないと脚の骨折ったるぞ」という、極めて暴力的で恐怖心を煽る言葉を発しました。これは、単なる叱責ではなく、子どもに対し著しい精神的苦痛を与える脅迫に該当します。
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暴行行為:脅迫した上で、右手で男児の腹部を複数回殴打しました。腹部は、子どもの体の中でも内臓を損傷する危険性が高い、特に危険な部位です。
幸いにも、報道では次男の具体的な負傷の程度は報じられていませんが、この暴行と脅迫は、次男の心に深いトラウマを刻んだことは間違いありません。
2. 容疑者の供述と事件の発覚
逮捕後の警察の調べに対し、男は自身の行為について以下のように供述しています。
「はっきりと覚えていないが、きつい言葉を発して何回かたたいたことは覚えている」
この供述は、脅迫や暴行を明確に否定するものではありませんが、「覚えていない」という曖昧な表現を使うことで、自身の行為の重大さから目を逸らそうとしている可能性も指摘されます。
事件が発覚したのは、暴行から約1ヶ月半後の10月26日でした。家族が「(次男が)父親に殴られた」と警察署に届け出たことが、今回の逮捕の決め手となりました。この通報は、母親または長男が、次男の身の安全を憂慮し、警察に助けを求めたものと推測され、事件の背景に家族内の深刻な葛藤があったことを示唆しています。
【背景の闇】なぜ「脚の骨を折る」という言葉が出たのか?
今回の事件は、父親が「会社員」という一般的な立場でありながら、自宅という密室で幼い息子に対して極めて残虐な暴行と脅迫を行ったという点で、社会に大きな衝撃を与えています。
1. 深刻なストレスと親権の誤認
脅迫の言葉として「脚の骨折ったるぞ」という表現を使った背景には、父親自身の強いストレスと、「親であれば何をしても許される」という親権の誤った解釈があったとみられます。
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社会的なストレス:45歳という働き盛りで会社員である男が、仕事や生活で抱えていたストレスを、最も弱い立場にある子どもに向けて発散させてしまった可能性があります。
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支配と恐怖:この脅迫は、単に言うことを聞かせるためではなく、息子を完全に支配下に置き、恐怖によって従わせようとする支配的な心理に基づいています。このような環境は、子どもの自己肯定感を根底から破壊します。
2. 家族の「別居」が示す問題の根深さ
事件後に男が家族と別居しているという事実は、この家庭内に長期間にわたる深刻な問題が存在していたことを示しています。別居は、妻が子どもの安全を守るために、虐待を繰り返す父親との関係を断ち切るという、究極の判断を下した結果であると考えられます。
警察は今後、今回の暴行が単発的なものであったのか、それとも長男を含む家族全体に対する日常的な虐待やDVが存在し、それが次男への暴行という形で顕在化したのかについて、徹底的に捜査を進めることになります。
【社会の責任】児童虐待を防ぐための「通報」の重要性
この事件のように、自宅という密室で起こる児童虐待を防ぐためには、周辺の住民や関係者による「気づき」と「通報」が不可欠です。
1. 児童相談所への通告義務
児童虐待防止法に基づき、虐待の兆候に気づいた者は、すぐに児童相談所全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」や警察に通告する「通告義務」があります。今回の事件では、家族自身が警察に届け出たことが、次男の安全確保に繋がりました。
虐待は、親の個人的な問題として片付けられるものではなく、社会全体で介入し、子どもたちの命と安全を守るべき問題です。
2. 心理的虐待の深刻性
「脚の骨折ったるぞ」という脅迫は、身体的な暴行と並行して行われた心理的虐待です。心理的虐待は外傷として見えにくいですが、子どもの脳の発達や人格形成に長期にわたって深刻な影響を及ぼし、大人になってからもトラウマとして残り続けます。
社会全体が、このような「目に見えない虐待」の危険性についても、より深く認識を改める必要があります。
警察は、男の動機や家族間のトラブルの詳細について捜査を深める方針です。この事件が、虐待に苦しむ多くの子どもたちに支援の手が差し伸べられるきっかけとなるよう、社会の関心と監視が求められます。

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