2025年5月21日、東京都内のトランクルームに保管されていたドラム缶の中から、女性の遺体が発見され、世間を震撼させています。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、被害女性の夫である40代の男。
この衝撃的な事件は、長年表に出なかった家庭内の闇を浮き彫りにしました。
発見のきっかけは「異臭」通報
事件が発覚したのは、都内某所にある貸倉庫型のトランクルーム施設。
20代のアルバイト従業員が、倉庫の一角から「腐敗臭のような異常なにおいがする」と管理会社に通報。
施設の運営会社が警察に連絡し、警視庁の捜査員が現場を調査したところ、1本の金属製ドラム缶を発見しました。
ドラム缶の蓋を開けた捜査員が目にしたのは、粘着テープで密閉され、防腐剤のような液体に沈んでいた女性の遺体。
既に白骨化が進んでおり、性別や身元の特定には時間を要するとみられていましたが、DNA鑑定の結果、遺体は40代女性であるAさんであると特定されました。
逮捕されたのは「夫」だった
警視庁は、トランクルームの契約者情報や監視カメラ映像、クレジットカード履歴などを洗い出し、Aさんの夫であるB容疑者(44)を浮上させました。
事情聴取の結果、B容疑者は容疑を認め、死体遺棄の疑いで逮捕されました。
警察の調べに対して、B容疑者は「2009年ごろに口論となり、妻を殺してしまった。遺体を隠すため、トランクルームに保管した」と供述しているとのこと。
犯行からすでに14年以上が経過しており、この間、B容疑者は一切の発覚を逃れて生活していたとみられます。
なぜ14年間もバレなかったのか?
この事件の異様さを際立たせているのは、「なぜこれほどの長期間、誰にも気づかれずにいられたのか」という点です。
調べによれば、トランクルームの契約はずっとB容疑者名義で継続されており、料金も自動引き落としで支払われていたため、施設側も特に不審を抱かなかったといいます。
また、ドラム缶は他の荷物に埋もれるように置かれており、臭気も密閉状態では外に漏れにくかった模様。
一方、近隣住民や親族などから「Aさんの姿を見かけなくなった」といった通報はなく、失踪届も出されていなかったとの情報もあります。
夫婦関係や家庭内での孤立状態が長期的に続いていた可能性があると、警察は見ています。
ネットでは「映画のようだ」「リアルすぎる」と騒然
このニュースが報じられると、SNS上では即座に話題となり、「まるでサスペンス映画」「日本で起きてるのが信じられない」といった驚きの声が多数上がりました。
特に注目されているのは、「14年間ドラム缶に入ったまま保管」「倉庫契約が続いていた」「発覚は偶然の異臭通報」という、あまりに現実離れした状況。
中には「冷静に考えると、自分の近くでも似たようなことが起きていてもおかしくないのかも」と不安を募らせる投稿も。
今後の焦点は「殺人容疑」への切り替えか
現在、B容疑者は「死体遺棄容疑」での逮捕となっていますが、警視庁は今後、殺人容疑でも立件を視野に入れて調べを進めています。
今後の捜査で注目されるのは、当時の殺害状況、犯行の動機、また第三者の関与がなかったかどうか。
捜査本部はB容疑者の供述を慎重に裏付けながら、殺人事件として全容解明を進めています。
最後に
この事件は、単なる「異臭通報」が、十数年に及ぶ恐ろしい秘密を暴いたという点で、多くの人の関心を集めています。
家庭内での孤立やDV、犯罪の隠蔽といった社会問題を考えさせられるケースでもあり、今後の展開が非常に注目されます。