中国駐日大使館X「日本の侵略者は台湾で数え切れない罪行」投稿に批判殺到
「おまゆう」「自己紹介?」と1100件超のツッコミ相次ぐ
中国駐日本国大使館が公式X(旧ツイッター)に投稿した内容が、日本のネット上で大きな波紋を広げています。
投稿では、日本の過去の植民地支配や台湾統治に言及しましたが、これに対し「それを言う資格があるのか」「完全にブーメランだ」といった批判やツッコミが殺到しました。
コメント数は1100件を超え、日中関係や歴史認識をめぐる議論が再燃しています。
■ 問題となった中国駐日大使館の投稿内容
中国駐日本国大使館は12月20日、
中国駐国連大使の発言として、次のような内容をXに投稿しました。
「歴史上、日本は中国、朝鮮半島、東南アジアを侵略し、残虐非道な植民地支配を行った。
日本の侵略者は台湾において枚挙にいとまがない罪行を犯した」
さらに、
「侵略の歴史の否認と歪曲は断じて許さず、
軍国主義の復活は断じて許さない」
と、日本側を強く批判する表現が続いています。
■ なぜここまで反発を招いたのか
この投稿が強い反発を受けた理由は、大きく分けて3点あります。
① 「台湾は親日的」という現実とのズレ
ネット上では、
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「それが事実なら、なぜ台湾はここまで親日なのか?」
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「台湾の民意を完全に無視している」
といった声が多く見られました。
台湾では日本統治時代を肯定的に評価する声も根強く、
中国政府の一方的な歴史観とのギャップが強調された形です。
② 中国自身の人権問題・対外行動への不満
特に多かったのが、「お前が言うな」系の反論です。
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「文化大革命で自国民を大量に粛清したのはどこ?」
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「ウイグル問題や香港はどう説明する?」
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「フィリピンへの圧力や軍事行動は侵略では?」
と、中国の現在進行形の問題を指摘するコメントが相次ぎました。
③ 日本向け発信なのに“逆効果”になった点
駐日大使館という立場でありながら、日本世論の反発を強める内容だったことも、炎上を大きくした要因です。
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「外交アカウントとは思えない」
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「感情的すぎる」
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「日本向けの発信として完全に失敗」
と、投稿の姿勢そのものを疑問視する声も目立ちました。
■ ネットにあふれたツッコミ・反論の声
実際に寄せられたコメントを見ると、かなり辛辣です。
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「自己紹介乙」
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「世界最大級の“おまゆう”案件」
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「中国が侵略を語るコメディ」
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「ちょっと何言ってるかわからない」
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「レーダー照射は? フィリピンの件は?」
皮肉・怒り・あきれが入り混じった反応が多数を占めています。
■ 背景にある中国の“台湾強調”メッセージ
今回の投稿では、特に台湾が強調されている点が特徴です。
これは単なる歴史論争ではなく、
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台湾は中国の一部である
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日本は台湾問題に関与するな
という政治的メッセージを日本に向けて発信したものと見る専門家もいます。
しかし、その意図とは裏腹に、
日本国内では「中国の主張の強引さ」だけが際立つ結果となりました。
■ まとめ:歴史発信が“炎上外交”になるリスク
中国駐日大使館の今回の投稿は、
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歴史問題
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台湾問題
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現代中国の人権・外交姿勢
これらが一気に結びつき、強い反発と不信感を招く形となりました。
外交発信である以上、
一方的な主張だけではなく、受け手の認識や現実との整合性が問われます。
今回の反応を見る限り、
「理解を得るための発信」ではなく、「反感を買う発信」になってしまった
と言えるのかもしれません。
