NHK大河ドラマ 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜午後8時)の第40回「尽きせぬは欲の泉」が、10月19日に放送されます。
今回の回では、お笑い芸人の コウメ太夫さん が水茶屋・難波屋の主人役で出演。また、お笑いコンビ どぶろっく の江口直人さんが生臭坊主役で登場することも明らかになり、視聴者の注目を集めています。
◆ 芸人起用が止まらない大河ドラマ
「べらぼう」は、江戸時代に日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いた 蔦屋重三郎(通称・蔦重) の生涯を描く作品。脚本は、NHKの人気ドラマ「ドラマ10『大奥』」などで知られる 森下佳子さん が手掛けています。
近年の大河ドラマでは史実に基づく真面目な描写が中心ですが、「べらぼう」ではコメディ要素を意図的に取り入れ、芸人やユニークなキャラクターを登場させる試みが続いています。これまでにも 爆笑問題・太田光さん の出演が話題となっており、今回はコウメ太夫さん、江口直人さん、さらに「野性爆弾」のくっきー!さんが 勝川春朗(後の葛飾北斎)役 で初登場するなど、芸人起用が加速しています。
コウメ太夫さんが演じる 水茶屋・難波屋の主人 は、蔦重が営業を再開した際に関わる重要な役どころ。江口直人さんの 生臭坊主 は、栃木の豪商との宴で歌麿と交流する坊主役で、劇中にユーモアと人情味を添える役目を果たします。
◆ 第40回のあらすじと見どころ
第40回では、蔦重(横浜流星さん)が 身上半減の刑 を受けた後の営業再開が描かれます。執筆依頼のため、京伝(政演、古川雄大さん)を訪ねる蔦重は、妻の菊(望海風斗さん)から滝沢瑣吉(さきち、津田健次郎さん)の面倒を見るよう託されます。
蔦重は手代として店に瑣吉を置きますが、勝川春章(前野朋哉さん)の弟子・勝川春朗(くっきー!さん)と瑣吉がけんかに発展。さらに蔦重は、歌麿(染谷将太さん)が描いたきよの絵から 女性の大首絵 の案を思いつき、栃木へ会いに向かう……という展開です。
この回では、蔦重の発想や行動の自由さ、そして個性豊かな登場人物たちとのやり取りが描かれるため、コメディと人情のバランスを楽しめる内容となっています。芸人起用による 独特のユーモア感 は、視聴者に新鮮な驚きを与えるでしょう。
◆ ファン・視聴者の反応
SNS上では、今回の芸人出演について多くの声が上がっています。
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「コウメ太夫さんが大河に!?楽しみすぎる」
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「江口直人の坊主姿、想像できないけど笑いそう」
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「くっきー!の葛飾北斎、予想外すぎて見逃せない」
大河ドラマとして史実や人物描写を大事にしつつも、笑いを交えた演出に 視聴者の関心が高まっている のが現状です。
◆ 今後も続く芸人起用の狙い
「べらぼう」では、第40回を皮切りに、今後も多くの芸人が登場する予定。これは、視聴者層の拡大や歴史ドラマに対する 敷居の低さを演出する狙い があります。伝統的な大河ドラマでは難しい笑いの演出や軽妙な演技を、芸人のキャラクターで補完することで、幅広い年齢層の視聴者が楽しめる構成になっています。
森下佳子脚本の巧みな演出と、横浜流星を中心とした俳優陣、そして芸人陣の コラボレーション がどのように融合するか、第40回は注目の回となるでしょう。