浜崎あゆみ「無観客公演」めぐる日中の情報錯綜 謝罪報道と当局対応の裏側とは?ファンの本音と“揺れる現場”

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芸能

歌手・浜崎あゆみさん(47)が上海公演の中止をけて投稿した「実質無観客公演」報告をめぐり、日中双方で情報が錯綜しています。

浜崎さん本人は「中止要請後、無観客の状態で一曲目からアンコールまで行った」と説明している一方で、中国メディアは「1人公演は誤解で、リハ動画の勝手投稿による偽情報」と報じています。

この食い違いにより、中国のSNS上では“裏切り者探し”のような現象も起き、日本側では「中国当局の火消しでは?」と推測が出るなど、エンタメニュースを超えた広がりを見せています。



■背景:高市首相の発言から広がる「渡航自粛」の余波か

今回の問題の前提として、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけたことが挙げられます。これは高市早苗首相の台湾有事関連の発言が影響したとされ、中国国内では日本人アーティストの公演中止や延期が相次いでいました。

浜崎さんの上海公演もその流れの中にありました。
公演予定日は2025年11月29日でしたが、前日の28日に主催者側から突然「不可抗力」による中止要請があり、浜崎さんは即日中止を発表しました。

■浜崎あゆみさんの「無観客ステージ」報告が大きな反響

公演当日の29日、浜崎さんはInstagramで次のように投稿しました。

  • 中止要請後、無観客状態で本番同様にステージに立ったこと

  • 一曲目からアンコールまで“完全本番仕様”で行ったこと

  • 来場予定だった1万4000人のファンに向けた行動だったこと

投稿された写真は本番さながらで、ファンの間では「魂のステージ」「音楽史に残る行動」といった称賛が広がりました。中国のファンからも注目が集まり、SNSで大きな反響を呼んでいました。

■しかし中国メディアは「ウソ」と報道し、“謝罪文”まで登場

12月1日、中国の複数メディアが突然別の解釈を示しました。
報道の内容は次の通りです。

  • 1人公演は誤情報だったこと

  • 撮影クルーの一人がリハーサル動画をこっそり撮影し、TikTokに投稿したこと

  • その動画が浜崎さんの無観客公演と誤解され、拡散されたこと

  • 投稿した人物がWeiboで謝罪したこと

この“謝罪した人物”には中国SNS上で激しい批判が寄せられ、

「裏切り者を処罰すべき」
「親日派は許せない」

といった過激なコメントも散見されました。

■一方で浜崎さん自身は「中止後にステージに立った」と明言

浜崎さんは11月30日の投稿で明確に、

  • 「無観客状態で一曲目からアンコールまで行った」

  • 「これは #ランスルー(本番同様の通しリハーサル)である」

と説明しています。

つまり、

  • 実施されたのは通しリハーサル形式

  • ただし中止要請後に“本番と同様の内容”を行った

という点が重要です。

本人の説明を見る限り、「1人公演」という表現が拡大した面はありつつも、中止後に本番同様のステージが行われたという事実は否定されていないようです。

■なぜ中国メディアは「偽情報」と断言したのか

ネット上では、次のような推測も出ています。

  • 中止要請後のステージ実施は中国当局にとって“メンツ”の問題になる

  • 日中の政治状況を考慮し、本件を矮小化または別方向へ誘導した可能性がある

  • 問題の矛先を「リハ動画を投稿した人物」へ向け、火消しを図った

もちろん公式な説明ではありませんが、今回の騒動をめぐる中国側の急な展開を考えると、完全に否定するのも難しい状況です。

■ファンの反応は“二極化”

●中国のSNSでは

  • 「日本人は信用できない」

  • 「裏切り者がしっかり処罰されるべきだ」

など、政治的な空気も含んだ批判が相次ぎました。

●日本側のファンは

  • 「浜崎さんを疑う理由がない」

  • 「中国当局が火消しに必死なのでは」

  • 「歌は止められないという姿勢があゆらしい」

といった擁護・称賛が中心です。

■浜崎あゆみさんという存在が示す“メッセージ性”

浜崎さんはデビュー以来、ファンに寄り添った発信を続けてきたアーティストとして知られています。今回の「中止後でもステージに立つ」という行動は、彼女らしい“ファンへの誠意”として受け止められています。

特に、政治の緊張感が高まる中でも、音楽活動の姿勢を貫いた点が国内外のファンに強い印象を残しました。

■まとめ:真相はどこにあるのか? それでも残るものは“ファンのため”

  • リハーサル形式である可能性は高いです

  • しかし中止要請後に本番同様のステージが行われたことは本人が説明しています

  • 中国側報道は「誤情報」と位置づけたい意図も感じられます

  • ファンの支持は依然として強く、むしろ浜崎さんの姿勢が評価されています

政治情勢の影響が色濃く出る中、アーティストがどう振る舞うべきかという難題に直面しながらも、浜崎さんは“歌う”という選択をしました。その行動は、賛否や誤解を超えて多くの人の心に響いています。

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