TBS系の長寿番組『アッコにおまかせ！』が、来年3月で放送終了を迎えるというニュースが話題を呼んでいます。
40年間にわたり司会を務めてきた“アッコさん”こと和田アキ子さん。日本のテレビ史に残る存在でありながら、意外と知られていないプロフィールや家族のこと、そして人柄について調査しました。
■ 和田アキ子の基本プロフィール
和田アキ子さんは 1950年4月10日生まれ の 75歳（2025年時点）。
出身は 大阪府大阪市天王寺区付近 で、生まれも育ちも大阪です。
抜群の歌唱力と関西弁のユーモアが共存するキャラクターは、この生い立ちにルーツがあるといえるでしょう。
身長は174センチ。若いころから長身で知られ、「芸能界の姐御」として多くの後輩から慕われてきました。
歌手、タレント、司会者とマルチに活動し、まさに昭和・平成・令和をまたいで活躍してきたレジェンドです。
■ 本名とルーツについて
和田アキ子さんの本名は 金福子（キム・ボクジャ） といわれています。
在日韓国人として大阪で生まれ、のちに日本に帰化。芸名「和田アキ子」はその後の活動名として広く知られるようになりました。
自身のルーツについては隠すことなく語っており、「生まれた環境も含めて今の自分がある」と堂々と話す姿勢が多くの人に支持されています。
人種や出自を超えて、実力と人柄でテレビ業界を牽引してきた存在といえるでしょう。
■ 家族構成と生い立ち
和田アキ子さんは、商業地域の多い大阪市内で育ちました。
父親は柔道の師範として知られ、道場を営んでいたとされています。母親は市場で乾物の販売をしていた働き者で、幼いころから「努力してなんぼ」「筋を通せ」という厳しい教育を受けてきたといいます。
きょうだいは複数人おり、和田さんは長女。弟がいることが知られています。
幼いころから男勝りな性格で、近所では「アッコ姉ちゃん」と呼ばれていたというエピソードもあります。
この頃の負けん気の強さが、のちの芸能界での“姉御キャラ”の原点になりました。
■ 歌手としてのキャリアの始まり
1968年、18歳のときに「星空の孤独」で歌手デビュー。
圧倒的な声量とソウルフルな歌声で注目を集め、1970年には『笑って許して』がヒット。
その後も『あの鐘を鳴らすのはあなた』が大ヒットし、紅白歌合戦の常連歌手として一躍全国区のスターとなりました。
当時の芸能界では「女性が強く意見する」ことが珍しかった時代。
しかし、和田さんは遠慮せず自分の言葉で思いを伝え、時に誤解を受けながらも信念を貫きました。
その姿勢は現在まで変わらず、テレビ界で唯一無二の存在感を放っています。
■ 『アッコにおまかせ！』で“日曜の顔”に
1986年10月に始まった『アッコにおまかせ！』は、和田さんのキャリアを象徴する番組です。
毎週日曜のお昼、芸能ニュースから時事問題まで幅広く取り上げ、和田さんの歯に衣着せぬコメントが人気を集めました。
生放送ならではのハプニングも多く、たとえば2011年の東日本大震災後の放送では涙ながらに「今、私たちにできることを考えたい」と語り、スタジオ全体で黙祷を行った回が印象的です。
また、明石家さんまさんや島田紳助さんらがサプライズ登場した回では、笑いが止まらず進行が中断するほどの盛り上がりとなりました。
これらの放送は、単なるバラエティ番組を超え、“生放送の熱量”を感じさせる瞬間として語り継がれています。
■ 結婚と夫・家族の支え
和田アキ子さんは1981年に、カメラマンでありテレビ関係の仕事をしていた 飯塚浩司さん と結婚しています。
二人は40年以上にわたって連れ添っており、現在も夫婦仲は良好です。
和田さんは結婚後まもなく体調を崩し、子宮がんの診断を受けて手術を行いました。
以降、子どもを授かることはなかったものの、夫との深い信頼関係を築き、人生のパートナーとして共に歩んでいます。
夫・飯塚さんは表に出ることは少ないものの、長年にわたり和田さんを支えてきた存在。
和田さんは公の場で「彼がいたからこそ、ここまで来られた」と感謝を語っています。
■ プライベートの一面と人柄
強気で豪快な発言が印象的な和田アキ子さんですが、実際は非常に繊細で情に厚い性格として知られています。
共演者の悩み相談に乗ることも多く、後輩芸人や若手タレントに「礼儀と筋を通せ」と諭す一方、「頑張りすぎるな」と気遣う優しさもあります。
また、番組スタッフへの信頼も厚く、「スタッフが笑っていなかったら、私も笑えない」と語るほど。
毎週の放送前には必ずお粥を食べるという“ルーティン”も有名で、長年の生放送を支えるプロ意識の高さを感じさせます。
■ 和田アキ子の現在とこれから
75歳を迎えた今も、和田アキ子さんのエネルギーは衰えていません。
音楽活動を続ける一方で、近年はYouTubeチャンネルを開設するなど、新しいメディアにも柔軟に対応しています。
SNS上では若い世代からも「かっこいい」「言葉に説得力がある」と再評価の声が増えています。
『アッコにおまかせ！』が終了する来年3月は、確かに一つの時代の終わりを意味します。
しかし、和田アキ子さん自身は「区切りをつけて次に進む」と語っており、今後も歌やメディアを通じて新たな挑戦を続けていくでしょう。
■ まとめ
和田アキ子さんは、1950年生まれの75歳。大阪出身で、在日韓国人のルーツを持ちながら、日本の芸能界で半世紀以上活躍を続けています。
歌手としての実力、タレントとしての存在感、そして人としての温かさ——そのすべてが彼女の魅力です。
『アッコにおまかせ！』終了のニュースは、多くの視聴者に寂しさを与えましたが、和田アキ子という存在はこれからもテレビと音楽の世界に生き続けるでしょう。
“日曜のお昼の顔”として愛されたアッコさんの歩みは、今後も多くの人々に勇気を与えていくはずです。
コメント